IPTVサービス「ひかりTV」を運営するNTTぷららは4月17日、事業戦略説明会を開催し、Android搭載の「スマートテレビ対応新チューナー」を6月3日から提供することを発表した。STBの提供に合わせ、国内初となるテレビ向けのクラウドゲームサービスも展開する。
新しいチューナーは、現在のひかりTVで提供されているサービスをすべて利用できる、ほぼ“全部入り”のセットトップボックスだ。スマートフォンなどにも使われるデュアルコアCPU(STMictoelectronics製のSTiH415)や専用のグラフィックエンジンにより、従来のひかりTVチューナーと比べて「約10倍の高いハードウェア性能を実現した」(同社)という。
ユーザーインタフェースは、コンテンツの情報までカバーした「フリックパネル」と呼ばれる大きなアイコンをベースとしたもので、ユーザーが自由にレイアウトできるカスタマイズ性に加え、リモコンの方向キーによる簡単操作やグラフィックエンジンを活用したなめらかな動きも特長だ。
さらに付属のリモコンには無線式(RF)を採用。中央の方向キー部分に感圧式センサーを搭載し、例えば「方向キーを強く押せば画面スクロールが速くなる」といったユニークな操作性を備えている。もちろん無線式のためテレビに向けて操作する必要もない。
チューナーの本体上面にはNFC(Near Field Commnication)を搭載。提供当初は利用できないが、ファームウェアアップデートにより、スマートフォンやタブレットの“ひも付け”を簡略化できるようになる。
録画機能も充実している。3つのひかりTVチューナーを搭載し、USB外付けHDDに対して2番組を同時録画しながら裏番組を視聴できる(3番組同時録画は不可)。録画した番組は、DLNA/DTCP-IPによるネットワークダビングで録画番組をBlu-ray Discレコーダーに書き出したり、スマートフォンやタブレットでテレビ番組を視聴することも可能。録画済み番組のみならず、リアルタイムの放送転送やネットワークダビングによる「持ち出し」にも対応するという。なお、USB外付けHDDの容量については、スペック上2Tバイトまでとなっているが、「4Tバイトまでは動作している」らしい。
さらに、将来的にはファームウェアアップデートにより、録画時のトランスコードにも対応する見込み。詳細は「検討中」(担当者)だが、3段階程度の長時間録画モードを設けたいと話していた。
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