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iPhoneにカードスロットと予備バッテリーを追加! キングストン「MobileLite Wireless」を試すハイレゾ音源も……あれ?(1/3 ページ)

» 2013年12月26日 12時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 iPhoneユーザーの抱える悩みの1つに「カードスロットがない」ことがある。PCやAndroid端末なら大抵はSD/microSDカードスロットが付いていてデジカメ写真や各種ファイルを手軽にやり取りできるのに、iPhoneやiPadにはそれがない。

 ほかにも「バッテリー駆動時間が短い」とか、「内蔵メモリの容量が足りない」とか、個々の不満を挙げていけばキリがない。もっとも、そうした不満を解消するため、最近ではWi-Fiを使ってファイルを送受信できるワイヤレスカードリーダーやUSB接続のモバイルバッテリーなどがサードパーティーから多く登場している。今回取り上げる米Kingston Technologyの「MobileLite Wireless」もその1つ。コンパクトなボディーにカードリーダーとモバイルバッテリーの両方を詰め込み、さらに面白い機能をいくつも加えた製品だ。

Kingston Technologyの「MobileLite Wireless」

 本体サイズは124.8(幅)×59.9(奥行き)×16.65(厚さ)ミリ。手持ちのiPhone 4Sより少し長いため、iPhone 5/5Sとの相性は良さそうだ。重量は98グラムと軽いが、1800mAhのリチウムポリマーバッテリーとIEEE 802.11g/n無線LANを内蔵し、側面にはそれぞれSDカードスロット(microSDカードアダプターが付属)とフルサイズのUSB端子を備えている。ここに挿入したSDメモリーカードやUSBメモリーストレージに対し、無線LAN経由で読み書きが行える。

サイズは124.8(幅)×59.9(奥行き)×16.65(厚さ)ミリ。側面にそれぞれSDカードスロットとUSB端子を備えている

電源オフの状態から電源ボタンを1回押すと給電モードに。無線LANなどの機能は使えないが、そのぶんiPhoneなどへの充電に特化する。バッテリー容量は1800mAhとポータブルバッテリーとしては少なめだが、非常用として考えれば十分に活用できそう

3台まで同時にアクセス可能

 専用アプリの「MobileLite」は、AppStoreもしくはGoogle Playから無料でダウンロードできる。起動するとすぐに「MobileLite Wireless」を探し始めるが、iPhoneが自宅の無線LANなどに接続されている場合はiOS側で無線LANの接続先を変えたほうが早い。なお、初期設定ではセキュリティ機能(WPA2)がオフになっているので、接続したら最初にアプリの設定メニューでパスワードを設定しておこう。また、SSID(無線アクセスポイントの名称)をほかの端末から見えないようにするステルスモードも搭載している。

MobileLiteの設定メニュー。セキュリティ設定のほか、本体のバッテリー残量も確認できる。初期設定ではセキュリティ機能(WPA2)がオフになっているので、接続したら最初にアプリの設定メニューでパスワードを設定しておこう

 アプリ上でデバイスを選択すると、すべてのファイルをリストアップする「Files」という項目のほかに、「写真」や「ビデオ」「音楽」に分類される。そのまま無線LAN経由で閲覧&再生できるほか、写真をiPhoneのカメラロールに保存したり、メールに添付して送信するといったアクションも選択できる。

 また、「MobileLite Wireless」は同時に3つまでのストリームを送出可能で、3台のスマートフォンやタプレットで写真や動画を同時に閲覧することができる。もちろん、その場合は3台すべてに「MobileLite」アプリがインストールされている必要はあるが、手軽に写真などを共有できるのは便利だ。親戚や仲間うちで集まる機会の多い年末年始にも役に立つだろう。

iPhone 4SとiPad miniで同時に写真を閲覧中

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