ボーズは2月25日、“次世代の本格オーディオ”をうたう「SoundTouch」を発表した。SoundTouchは、今後展開していくネットワークオーディオの新しい製品カテゴリーであり、また煩雑な操作を簡単する技術の名称でもあるという。3月14日から順次製品を投入し、夏頃には8製品までラインアップを拡充する構えだ。
発表会であいさつに立ったボーズ、プロダクトマーケティング部の大久保淳部長はまず、「Bluetoothスピーカーの登場により、どこでも音楽を楽しめるようになった。しかし、家庭にはもっと適したシステムがあるのではないか」と問いかけた。「家の中にはさまざまな大きさの部屋がある。同じ感動を得るには、それぞれにふさわしいシステムが必要だ」。
同氏が紹介したのは、共通のデザインテイストで、サイズの異なる3つのオーディオシステム「SoundTouch Wi-Fi music system」。いずれもWi-Fiを内蔵しており、ホームネットワーク内にあるWindows PC(Windows Media Player)やMac(iTunes)に保存した音楽ライブラリー、および全世界1万8000局ものインターネットラジオ局を楽しめる。操作は付属のリモコンか、専用アプリ「SoundTouch app」(iOS/Android/Windows/Mac OS)を導入したスマートフォンやタブレットで可能。AirPlayにも対応しているため、iPhoneやiPadなら端末内に保存している楽曲も再生できる。
対応ファイルフォーマットは、MP3、ACC、WMA、Appleロスレス、WMA。さらに今後のファームウェアアップデートにより、FLACもサポートする予定だ(時期は未定)。
もっとも、ここまでは従来のネットワークスピーカーと大差ない。「SoundTouch」の大きな特長は、本体天面とリモコン、そして「SoundTouch app」の画面にある6つのプリセットボタンだ。ここには、アプリ操作でお気に入りのネットラジオ曲や音楽プレイリスト、アルバムなどを登録できる。さらに別の部屋に設置してあるSoundTouch機器にもクラウドを介して自動的に反映されるため、同じ番号のボタンを押せば、聴きたい音楽をすぐに聴くことができるという。
「部屋に入ったら、普通はまず照明のスイッチを入れる。それと同じように、すぐに目的のネットラジオや楽曲が流れ出す」(大久保氏)。
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