フランスのスピーカーブランド「FOCAL Professional」が、30年以上にわたる技術とノウハウを投入して開発したプロ仕様の密閉型ヘッドフォン。ドライバーには、マイラー素材にチタン合金を組み合わせたユニットを採用し、左右のドライバーによる性能差をなくすため、マッチング検査を行ってから出荷される。特徴的な表面仕上げもハードなプロユースに耐えるためのものだ。
イヤーパッドはアラウンドイヤータイプ。イヤーパッドとヘッドパッドには形状記憶フォームを採用し、長時間の使用にも耐える。コードは着脱式で、4メートルのカールコード、および1.4メートルのリモコンマイク付きストレートコードが付属する。
プロフェッショナルモデルというキャラクターもあってか、音数が多く、ディテールまでしっかりと再現しようとしている。よく聴いて見ると、わずかに低域ににじみを感じるのが惜しい。とはいえ、価格的には相応のクオリティといえる。
力強さを感じながらも、よく聴くと高音域の抜け方がイマイチ好きになれなくて、この価格だと少し高く感じてしまうのは否めません。ハウジングが水滴がしたたっているような見た目やカールコードなど、DJとしては好きな要素がいっぱい。
上品なのに音は力強く、高域から低域までモニター用らしく、ディテールまでもしっかりとした音を再現する。ピアノ曲も気持ちよく聞こえる。程よい重量感と個性的な紋様のハウジングなど、個人的にはすごく好きな要素がたくさん詰まってる。
昨年秋に発売された密閉型のプレミアム・スタジオヘッドフォン。振動板に初めて採用した“PEEK”(Poly Ether Ether Ketone:ポリエーテルエーテルケトン)樹脂により、リニアリティの改善と全高調波ひずみの低減を実現したという。
航空機にも使われるアルミ合金で作られたヨーク、カーボンファイバー製のハウジングキャップなど、軽量化と耐久性を追求した仕様で、本体重量は286グラムに抑えられている。イヤーパッドには、高級車の内装向けに開発されたという合成皮革「Alcantara」(アルカンターラ)を使用。着脱式ケーブルのMMCXコネクターには金メッキを施している。
音の量感やフォーカス感もあり、音色も多彩。音質的なクオリティは相当に高い。やや密閉型としてのクセが感じられるので、このあたりは好みの分かれるところ。特筆すべきは装着感。イヤーパッドのアルカンターラ素材は肌触りが良く、非常に快適だ。
40ミリ径クラスのドライバーの割に、音は力強い。ただイヤフォンの良いイメージで期待値が高まってしまったせいか、このクラスとしてはややインパクトに欠ける印象も。デザインもハウジングがカーボンだったり、男っぽい。女性はちょっと厳しいかも。
イヤークッションのパンチングやカーボンを使ったハウジングなど、ハードな雰囲気は好き嫌い分かれるかも。密閉型でも音の広がりや抜けなどもよく、ロックのライブ盤などを聴くのにもいい。ただ、この価格帯だと、どこか物足りなさが残るのも事実。
2012年に発売したオープンエアー型(開放型)のフラグシップモデル。パーメンジュール磁気回路とOFC7N(純度99.99999%の無酸素銅)ボイスコイルをおごった専用53ミリ径ドライバーを搭載し、広い再生周波数帯域を実現した。
またマグネシウム合金の軽量ジョイントとフレーム、スウェード素材の低反発イヤーパッド、絡みにくい高弾性エラストマーシースとOFC6N+OFCハイブリッド導体コードなど、フラグシップらしいぜいたくな仕様となっている。コード長は3メートル。
最大の特徴はオープンイヤーならではの空間的表現と奥行感の再現性が非常に高いところ。オーディオテクニカならではのていねいな音作りが感じられる1本。個人的にもランドマーク的な製品であり、あらためて聴いても評価は高い。
ジャズなどを聴いていると、本当にジャズバーで聴いているようなリアル感や音場感などが感じられて、サウンドだけでいったら満点。ただ、少しハウジングが大きくて、個人的に、イヤーカップをちょうどよい位置でキープできないのが残念。
音場がとにかく自然だし、目を瞑るとピアノがその場でなり響いている感じ。ボーカルにいたっては、その立ち位置まで分かるほど。イヤークッションもベロアで肌触りもよく、着け心地も言うことなし。通っぽいルックスも好き。
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