ソニーは7月8日、HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」および「HAP-S1」のアップデートを発表した。本体ファームウェアに加え、操作アプリ「HDD Audio Remote」や楽曲転送アプリ「HAP Music Transfer」のバージョンアップを含む大規模アップデート。楽曲管理をより正確に行うための機能追加が中心だ。
まず楽曲転送ソフト「HAP Music Transfer」では、初期設定時にネットワーク内のHDDオーディオプレーヤー(HAP)が認識できないトラブルに対応した。同社によると、「PC側のファイアウォール設定などによって機器選択画面にHAPが自動的に表示されないことがある」という。こうした場合にHAPに割り当てられているIPアドレスを「HAP Music Transfer」上で直接打ち込むことで、機器を強制的に接続できるようになった。
なお、HAP側のIPアドレスは、メニュー内の「インターネット設定」にある「接続状態を確認する」で表示できる。
「HDD Audio Remote」では、同一フォルダ内の“アルバム統合”に対応した。例えば1つのフォルダとしてアルバムを転送したとき、HAP内でアルバム情報が分割されてしまい、1つのアルバムとして表示されないことがあった。これは、WAVなど楽曲自体がタグデータを持たず、楽曲情報サービスの「Gracenote」からアルバム情報をダウンロード・構築する際の不具合。
「例えばベスト盤に収録されている曲にはシングル盤がある。楽曲によっては、そちらの情報が付与されてしまい、ベストアルバムから外れてしまうケースがあった」(ソニー)。
こうした場合、今までも「ミュージック情報を編集」メニューでアルバム名、アーティスト名などを統一することで対応できたが、今回は操作がより簡単になった。「フォルダビュー」上の長押しで表示されるポップアップメニューに「アルバムを統合」が加わり、これを選択した後、同じフォルダの中にある“アルバムから外れてしまった曲”をドラッグ&ドロップで本来のアルバムに重ねればいい。
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