「IFA 2014」では、ソニーから多数のハイレゾ対応機器が発表された。スマートフォン「Xperia Z3」の目玉の1つも“ハイレゾオーディオ対応”だったが、さらに普及価格帯のハイレゾ対応ウォークマン「NWZ-A15」やヘッドフォンアンプの新製品「PHA-3AC」、新しいヘッドフォン3機種なども登場し、ポータブル環境でも高音質オーディオを楽しもうと提案する。改めてォークマン新製品と、その関連製品を整理しておこう。
今回発表された「NWZ-A15」は、ウォークマンのエントリーモデルにあたる「Aシリーズ」だ。一目で分かる小型/軽量ボディーは、「気軽に持ち運べるハイレゾオーディオ」という体裁。またカラーバリエーションが4種類も用意されている点も、ボリュームゾーンに向けて販売するという意志の現れだろう。
本体のサイズは44.4(幅)×109.1(高さ)×9.1(厚さ)ミリで、液晶ディスプレイは2.2インチ。QVGA(320×240ピクセル)解像度の画面にはAndroidではなく、独自ユーザーインタフェースが表示されている。
内蔵ストレージは16Gバイトだが、さらにハイレゾ対応ウォークマンとしては初めてmicroSDカードスロットが搭載され、ストレージの拡張も可能になった。ハイレゾ音源は、MP3やAACに比べると非常に容量が大きく、むしろ今まで拡張スロットを持っていなかったことのほうが不思議。新製品のスロットはSDXCまで対応しているため、最大128Gバイトのカードを使用できる。そしてエントリーモデルに採用されたということは、今後登場するであろう上位機種にも……と期待が持てる。
再生可能なファイルは、 最大192kHz./24bitまでのWAV、FLACをはじめ、ALAC、AAC、MP3、WMAなど。動画は720×480ピクセル、30フレーム/秒となるが、MPEG-4、WMV9、AVCHDに対応している。
オーディオフォーマット | 対応ファイル |
---|---|
MP3 | 32k〜320kbps(VBR含む)、32k/ 44.1k/ 48kHz |
WMA | 32〜192kbps(VBR含む)、44.1kHz |
FLAC | 8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz |
L-PCM | 8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz |
AAC | 16k〜320kbps(VBR含む)、11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48kHz |
HE-AAC | 32〜144kbps、11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48kHz |
ALAC | 16〜24bit、8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz |
AIFF | 16〜24bit、8k/ 11.025k/ 12k/ 16k/ 22.05k/ 24k/ 32k/ 44.1k/ 48k/ 88.2k/ 96k/ 176.4k/ 192kHz |
内蔵のリチウムイオンバッテリーは960mAhの容量があり、ハイレゾ再生で最大30時間(192kHz/24bit FLAC再生時)、MP3再生なら最大50時間の連続駆動が可能だ(いずれもBluetoothオフ)。バッテリー残量は、インジケーターの色の変化(グリーンからオレンジ、レッドへ)で教えてくれる。
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