ITmedia NEWS >

ダイソンのキャニスター型掃除機「DC63」をカスタマイズしたいったい、いくつあるのだ(2/3 ページ)

» 2014年12月24日 07時22分 公開
[田中宏昌ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

多彩なヘッドやツールをどうやって収納するか

 実は数年前からダイソンのキャニスター型掃除機「DC36」を使っていたこともあり、人生初ダイソンというわけではない。

 つまり悩みの一つは、豊富なヘッドやツール類の収納をどうするかということで、筆者の場合はバケツケースにそれらをまとめておき、DC36と一緒に収納していた。コードレス掃除機のドッキングステーションのように、ツール類をはめ込んでぶら下げられるようなキットの同梱(どうこん)を期待したいところだが、今の方法でも場所は取るが決定的に不便というわけではない。

筆者はヘッドやツールをバケツケースに入れて整理している

 ちなみに、コンプリートセットに付属するヘッドやツールは下記の通りだ。

カーボンファイバーブラシを内蔵したモーターヘッド(左)とタングルフリー タービンツール(右)
モーターヘッドの裏面。カーボンファイバーブラシとナイロン素材のブラシがセットになっている
タングルフリー タービンツールの裏面。2つの逆回転するブラシ付きヘッドが印象的だ
細かなホコリを取り除くカーボンファイバーソフトブラシツール(左)と、フトンツール(右)
棚と棚のすき間などの掃除に便利なリーチアンダーツール

オプションの「フラットアウトヘッド」をゲット

 そしてもう一つの悩みは、ヘッドが床に吸い付いたようになって操作性がいまひとつに感じてしまう点だ。本田雅一氏が指摘しているように、床とヘッドの隙間を小さくすることでヘッド内の空気流速が高まり、ゴミが効率よく吸い込まれる。これは、吸い込んだゴミの量で空気流量があまり変化しないダイソンのルートサイクロンだからこその功罪とも言える。

 本体部分が小柄なDC63だが、ヘッドやホース、パイプの重量は2キロを超え、モーターヘッドでカーペットを掃除したときはローラー部の摩擦が強いせいか、やや腕にかかる負担が大きくなる。その集じん能力は大きな魅力だが、長時間掃除していると疲れるのも事実。

 これだけ豊富なヘッドやツールが用意されているのだから、何とか解決方法があるのではないかと探したところ、ぴったりなオプション製品があった。それは海外で販売されている「フラットアウトヘッド」だ。本来はDC22やDC26、DC36シリーズ用のヘッドでサポート対象外となるが、DC63でも利用可能だった。なお、国内で販売している「ミニフラットアウトヘッド」はDC63やDC61に装着できないので注意してほしい。

「フラットアウトヘッド」のパッケージ
パッケージにはDC02/DC03/DC05/DC07/DC08で使う際に利用するユニバーサルアダプタが付属する

 ヘッドのサイズは240(幅)×230(奥行き)×70(高さ)ミリ、重量は約376グラムと軽量だ。モーターヘッドと異なり、ヘッドが薄く平らなのでソファーの下なども簡単に掃除が行える。

車輪部分は内側が持ち上がる機構になっている
フラットアウトヘッドの裏側

 モーターヘッドからフラットアウトヘッドに変えたことで重量が約224グラム軽くなったのに加え、床との密着感が大幅に軽減し、狙い通り操作性は大きく向上した。これでゴミを吸い取らなくなったら本末転倒なのだが、そのような心配もない。

 さすがに、fluffyヘッドのように猫砂などの粒度の大きなゴミは吸引できないが、フローリングやタイル張りにあるゴミやほこりはきれいに掃除してくれる。カーペットも1週間に数度かけていれば気になるゴミも目立たず、がっつり掃除したいときはモーターヘッドに付け替えればいい。

 ボールの両サイドをキャスターにした「Ballテクノロジー」の採用で本体も小回りがきき、軽快に掃除を行えるようになったのが何よりうれしい。


※記事初出時、「ミニフラットアウトヘッド」と表記しましたが、正しくは「フラットアウトヘッド」でした。おわびして訂正させていただきます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.