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デザイン重視で買っても後悔しないファンヒーター、ダイソン「AM09」扇風機にもなります(2/4 ページ)

» 2015年01月05日 09時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 このモード切替は、上部ループ部分にある2つのスリットで実現した。エアマルチプライアー技術は、本体の側面から取り込んだ空気をループ内側のスリットから勢いよく放出することで背後や周囲の空気を巻き込む(=誘引)ことで風量を増す仕組みになっているが、その際、風は飛行機の羽根のようになだらかな傾斜を描くループの内側に沿って吹き出す特徴がある。

スリットが2つある

 そこで「AM09」では、ループ内側の傾斜角を途中から外側に広がるラッパ状にして、その角度の変わるポイントにもう1つのスリットを設けた。フォーカスモードのときは後ろのスリットだけ温風を出すことでほぼ水平のループに沿って風は直進する。一方のワイドモードでは、前方のスリットからも風を出すことでラッパのように広がったループに沿って風が広がる仕組みだ。

「ワイドモード」に切り替えると、矢印の部分が下がり、2つめの空気の通り道ができる。するとループ部前方のスリットからも風が出て風が広がるのだ

 ループ内には風の通り道が2つあり、リモコンのボタン操作で前方のスリットにつながる道を閉じたり、開いたりする仕組みになっている。とてもシンプルな構造で実現しているところも面白い。

 また「AM09」には左右の首振り機能も付いており、ワイドモードと組み合わせれば非常に広範囲に温風を届けることが可能だ。風量は「1〜10」の10段階で調整できるようになっているが、6畳間程度なら風量「2」か「3」でワイドモード、首振り機能を使ってすぐに部屋全体を温めることができる。

モードを切り替えたときに表示されるアイコン。とても分かりやすい

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