Googleは1月29日、Android TVの提供を日本で開始すると発表した。同時に、初の対応端末となるセットトップボックス(STB)の「Nexus Player」を2月下旬に発売することも明らかにした。
Android TVは、「Google TV」に代わり、テレビやSTB向けに提供される同社の新しいプラットフォームだ。Android向けのアプリやコンテンツを利用できるのはもちろん、Google音声検索やGoogle Castといったスマート機能をテレビに追加できる。1月に米ラスベガスで開催された「2015 International CES」では、フィリップス、シャープ、ソニーの3社が今年の春からAndroid TV搭載のテレビを発売すると正式に発表している。
来日したGoogle Playアジア太平洋地域統括副社長のクリス・ヤーガ氏は、「スマホやタブレットと同様、さまざまなサードパーティーからAndroid TV向けのアプリやコンテンツの開発が進むことを期待している。もちろん一番重要なのはテレビだ」とあいさつ。スマートフォンやタブレットと同じプラットフォームを利用することにより、「シンプルでシームレスな視聴体験を提供できる」と強調した。「例えばテレビ画面でゲーム楽しみ、外出時にはスマートフォンやタブレットに切り替えて持ち出せる」(ヤーガ氏)。
一方、同じくCESで話題になった「Firefox OS」や「webOS」など他のプラットフォームに対する優位性について質問を受けると、「まず、Android TVはエレガントな美しいユーザーインタフェースを持っている。そしてAndroidはモバイル分野で最も普及しているプラットフォームだ。Android TVもアプリ開発者やゲームデベロッパーが開発しやすい環境を重視しており、今後も多くの対応コンテンツが登場するだろう」とした。
なお、既存のアプリすべてがAndroid TVでも使えるのかという問いに対しては、「すべてが使えるわけではない。例えばマルチタッチが必要なアプリなどは、テレビで使うためにアプリとしての対応が必要になる」とコメントしている。
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