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OPPO、初のポタアン「HA-2」と密閉型ヘッドフォン「PM-3」を正式発表iPhone 6にぴったり(1/3 ページ)

» 2015年02月13日 16時20分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 OPPO Digital Japanは2月13日、ポータブルヘッドフォンアンプ「HA-2」と平面磁界駆動の密閉型ヘッドフォン「PM-3」を正式に発表した。昨年末の「第6回ポタフェス」で注目を集めた新製品だ。いずれも3月20日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では「HA-2」が3万9000円前後、「PM-3」は5万5000円前後になる見込みだ。

OPPO初のポタアン「HA-2」と密閉型ヘッドフォン「PM-3」

OPPOがパーソナルオーディオに参入した理由

 もともとOPPO Digitalは、ユニバーサルプレイヤーの分野で知名度の高いメーカーだった。それまでの“高性能だが単機能”という高級AV機器の常識を覆す“多機能かつ高性能”をウリにAV市場を席巻し、国内でもリファレンス機器の地位を築いた。同社は売上や販売台数は一切公開していないが、OPPO Digital Japanの河野謙三社長によると「日本市場では2013年から14年にかけて売上比で240%成長した。さらに2015年には260%成長すると予想している」という。

国内におけるOPPO Digital製品の売上比。体的な数字は書いていないが、成長ぶりはよく分かる

 そのOPPOが、新規分野としてパーソナルオーディオ市場に参入したのが2014年。ヘッドフォンアンプの「HA-1」、ヘッドフォン「PM-1」をラインアップに加え、それまでのイメージを覆した。来日した米OPPO Digitalのプロダクトマネージャー、Christopher Vick(クリストファー・ヴィック)氏は、「例えばBDP-105には、PCオーディオ用のUSB入力と内蔵ヘッドフォンアンプがある。そこでさまざまなヘッドフォンを試しているうちに気づいたのが、『もっと良いヘッドフォンを作れるのではないか?』ということだった」と経緯を説明する。

米OPPO Digitalのプロダクトマネージャー、Christopher Vick(クリストファー・ヴィック)氏(左)。マーケットトレンド分析(右)

 音質面から平面磁界駆動型のヘッドフォンに着目するものの、当時の一般的な製品はホームユースの開放型が中心で、重量や装着時の快適さ、そして感度(能率)など課題も多かったという。しかし、「われわれのエンジニアリングに関する経験値があれば対応できると思った」(Vick氏)。

 「HA-1」と「PM-1」を市場に送り出し、「平面磁界型のメリットを証明できた」と胸を張る同氏。そして「さらなるイノベーションを起こすために投入する」のが「HA-2」と「PM-3」だ。

iPhone 6にぴったりの「HA-2」

 「HA-2」は、革張りのデザインがエレガントなポータブルヘッドフォンアンプだ。DACには、米ESS Technologyのモバイル用ハイエンドチップ「Sabre32 Reference ES9018K2M」を採用し、384kHz/32bitまでのPCMデータ、および11.2MHzまでのDSD再生が可能だ。DSDについては、DoP(v1.1)とネイティブ再生の両方をサポートした。

「HA-2」の外形寸法は68(幅)×157(高さ)×12(厚さ)ミリ

 外形寸法は68(幅)×157(高さ)×12(厚さ)ミリと「iPhone 6とほぼ同じ大きさ」(同社)。アルミ合金製のボディーは重量175グラムと薄型軽量で、スマートフォンと重ねて気軽に持ち歩けるよう、表面に“ブックカバー”を模した本革素材を貼り付けて緩衝材の役目を持たせるとともにエレガントに仕上げた。

電源とボリューム兼用のダイヤルは適度な重さ

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