一方、ポタフェスに展示された試作機とは2点の違いがある。まず、iPhoneからハイレゾ音源を送出する際に「Lightningカメラアダプター」が不要になったこと。製品に付属している5センチほどの“Lightning-USB-Aケーブル”を用いれば、iPhone直結でハイレゾ音源を再生できる(オンキヨー「HF Player」などの対応アプリが必要)。
もう1点は、ゲイン切り替え(High/Low)における「Low」時の設定だ。「HA-2」は、16オームから300オームまでの幅広いヘッドフォンを利用できるが、「展示機ではLow設定でカスタムIEMなどを接続した際に急に音量があがるといった難点があった。それを適正にするため、出力カーブを緩くしており、合わせてアナログアンプ部の回路にも変更を加えている」(同社)。
本体は薄型でも、バッテリーは3000mAhの大容量。連続駆動時間はUSB入力時で約7時間、アナログ入力時なら約13時間というスタミナを持つ。また、急速充電とスマートフォンへの“おすそわけ充電”にも対応した点も特長。独自の「ラピッド・チャージ」機能による、30分あれば70%の充電が行える。また、フル充電にするのも約1.5時間で済むという。
「ポータブルデバイスの持つべき性能は、長く使えること、いかに早く充電を完了するか。スマートフォンとペアになり、時に音楽を再生し、時には補助電池になる」(OPPO Digital Japanの広報・マーケティングディレクター、松浦亮氏)。
その“”おすそわけ充電”機能「モバイルチャージ」は、3000mAhのバッテリー容量を活かしてモバイル機器の外部バッテリーとして利用するというもの。「HA-2」がフル充電状態ならスマートフォンを約1.2回ぶん充電できる。
入力端子は、3.5ミリステレオのほか、iOSデバイスのデジタル接続やハイレゾ伝送に利用できるUSB A端子、USB-OTG機能付きスマートフォンやPCを接続するためのUSB Micro B端子を装備。出力レベルは、16オームのヘッドフォンを接続した場合で300ミリワット、300オームで30ミリワット。このほか、完全アナログ駆動でD/A変換を挟まない「バスブースト」機能なども備えている。
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