先日、東京・日本橋の某百貨店を歩いていたら、インテリアコーナーでブルーエアの空気清浄機を見つけました。花粉やPM2.5など、空気の汚れが何かと気になる季節、しかも新生活シーズンということもあってか、かなり目立つ場所に置かれています。私はそれまで「ブルーエア」の名前は知っていても、あまり馴染みはなかったのですが、高級家具と並べられても全く見劣りしない(でも主張もしない)空気清浄機の姿を見て、すごく気になりました。
Blueair(ブルーエア)は、世界的に有名なスウェーデンの空気清浄機専業メーカーです。デザイン大国といわれる北欧生まれだけあって、どの製品も外観はシンプルかつスタイリッシュ。ただ、百貨店に置かれていた「E450」という製品は、自分の部屋にはちょっと大きめ。そこで今回は、ブルーエア製品の中では小型でカラーバリエーションも豊富な「ブルーエア センス」を試してみました。
「ブルーエア センス」は、北欧のデザインスタジオ「クラーソン・コイヴィスト・ルーネ」によるもの。彼らはイタリアのデザイナーズ家具「Cappellini」(カッペリーニ)や「iittala」(イッタラ)の製品をはじめ、京都・祇園の「SferaBuilding」(スフェラビル)といった建築物まで手がけるデザイナーズ集団です。世界的に評価が高く、「ブルーエア センス」もドイツ「レッド・ドット・デザイン賞」など名だたるデザイン賞をいくつも獲得しています。
ボディーサイズは、470(幅)×170(奥行き)×492(高さ)ミリと空気清浄機としては決して小さい方ではありませんが、頑丈そうなスチールボディーと強化ガラスの黒い天面は、安心感と高級感を醸し出しています。しかもボディー上にはワンポイントの小さなロゴだけというシンプルさ。操作ボタンどころか電源ボタンすらありません。左右の側面には空気の取り入れ口と吹き出し口がありますが、メッシュの穴も単なる四角ではなく、フロントにかけて徐々に小さくなるという凝ったもの。もちろんネジの頭など、どこにもありません。電源ケーブルも底面から出ているため、隠すのが容易です。
カラーバリエーションは、「ポーラーホワイト」「パウダーブルー」「パウダーピンク」「グラファイトブラック」「ウォームグレー」「モカブラウン」の6色。今回は「ポーラーホワイト」を使ってみましたが、「モカブラウン」は木製家具をそろえた部屋に似合いそう、「パウダーピンク」は子ども部屋に……などと想像すると楽しいものです。
さて、ボタン類が全くないのに、どうやって電源を入れるのでしょう。その秘密は、手をかざすだけで電源を入れられるモーションセンサー。天面の強化ガラスの中央にセンサーがあり、その10〜15センチほど上で、手をかざすように動かすとカチッと音がしてスイッチが入ります。天面には青い「○」が表示され、なんだかサイバーな雰囲気。さらに手をスライドすれば「◎」になって風量が増し、その次が三重丸と3段階の風量を選択できます。それが楽しくて、最初は用もないのに手を振っていました。
家電はボタンや周囲の溝などにホコリや手垢が付いてしまいがちなことを考えると、これも機能的かつ衛生的、さらに使って楽しくなる、と良いこと尽くし。実は一番気に入っているポイントです。また本体の裏側に持ち上げるためのハンドル(凹部)があり、女性でも片手で持ち上げることができるのも便利です。
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