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家電のカドーと天然水宅配のクリティアがコラボ――デザインと使い勝手を追求した新型ウォーターサーバーを発売(1/2 ページ)

» 2015年04月15日 21時43分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ミネラルウォーターの宅配サービスを手がけるウォーターダイレクトは4月15日、家電メーカーのカドーと共同開発したウォーターサーバー「cado × CLYTIAウォーターサーバー」を発表した。斬新なデザインに加え、「使う人のことを第一に考えた」というフラグシップモデルだ。ブラック、ホワイト、ボルドーの3色を4月24日に発売する。

「cado × CLYTIAウォーターサーバー」

ウォーターダイレクトの伊久間努社長

 ウォーターダイレクトは、富士山麓(山梨県富士吉田市)の地下200メートルから採取したナチュラルミネラルウォーターを宅配するサービス「CLYTIA」(クリティア)を提供している。2006年設立と歴史はまだ浅いものの、一般的な水ボトルに代えて手軽なペットボトルを使用したり、自社配送ではなく宅配便を活用するといった特色あるサービスで成長してきた。同社の伊久間努社長は、「宅配便を使用したことで、2011年の東日本大震災当時も配達が滞ることはなかった。また水ボトルをリユースするリターナブル方式では空ボトルの置き場所に困ることも多いが、ペットボトルによるワンウェイ方式でユーザーの使い勝手を向上させた」と胸を張る。

 また2012年にはデザイン家電ブランドのamadana(アマダナ)とコラボしたウォーターサーバーを投入、また“着せ替え”対応のウォーターサーバーをラインアップするなどデザイン面も重視している同社。今回、手を組んだのは、斬新なデザインの空気清浄機や加湿器を送り出しているcado(カドー)だった。

 カドーは、プロダクトデザイナーの鈴木健氏(現在は副社長)と古賀宣行社長が2011年に立ち上げた日本発の生活家電ベンチャーだ。モットーは“デザイン性と技術力の追求”。例えば空気清浄機の「AP-C700」は、米国家電協会(AHAM)の世界基準であるクリーンエア供給率(CADR)で、タバコの煙、花粉、ホコリの3つ全てで最高値を獲得している。これは世界でも4モデルしか存在しないという。「家電は、デザインが良くても機能が良くなければ売れない」(古賀宣行社長)。

写真左が鈴木氏

水を汲むときの所作にまでこだわった

 両社が手を組み、製品コンセプトから共同で作ったという新しいウォーターサーバーは、中央に角を持つシンプルなデザイン。ボトルは床から22センチ程度の位置に収納する構造のため、「女性や年配の人でも無理なくセットできる。見た目もスッキリする」(鈴木氏)。水はポンプで上部タンクに送られる仕組みだ。

ボトルは床から22センチ程度の位置に収納する(左)。ボトルの下にはポンプ(右)

 またウォーターサーバーでは温水と冷水を出すことができるが、新製品では誤操作を防ぐため、あえて出水口を1つにしている。出水口の高さも従来品より高めの約80センチ。腰をかがまずに利用できるようにした。「使う人のことを第一に考えた、まったく新しいウォーターサーバー。水を汲むときの所作にまでこだわった」(鈴木氏)。

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