ソニーは9月8日、新しいハイレゾ対応ウォークマン「NW-A20シリーズ」、およびハイレゾ対応ヘッドフォンのシリーズ「h.ear」を発表した。豊富なカラーバリエーションをそろえ、コーディネートも考えられた製品群だ。音とデザインの両軸で新たなユーザーを取り込みたいという。
ウォークマンA20シリーズは、従来モデルの基本設計を継承しつつ、いくつかのアップデートを加えたリニューアルモデルだ。機能的な進化点は、ハイレゾ音源再生中でもデジタルノイズキャンセリング機能が働くこと。そしてハイレゾ再生時に各種音響効果を利用できること。また外からは見えないが、「NW-ZX100」と同じ「Filled Via構造」のプリント基板や高純度の無鉛はんだを採用するなど、ハードウェアも進化している。
なお、従来機「A10シリーズ」もファームウェアアップデートによりハイレゾ再生とノイズキャンセリング機能を併用できるようになる予定。ただし、お音響効果との併用には対応しない。新ファームウェアの提供時期は未定だが、A20シリーズの発売と同時期を目指しているという。
ウォークマンA20シリーズは、16Gバイトから64Gバイトまでをラインアップ。カラーバリエーションは、「ビリジアンブルー」「シナバーレッド」「チャコールブラック」「ライムイエロー」「ボルドーピンク」の5色を用意した。
実売想定価格は、ノイズキャンセリング機能に対応したイヤフォンが標準で同梱される16Gバイト版「NW-A25HN」が約2万8000円。32Gバイトの「NW-A26HN」は3万3000円前後、64Gバイトの「NW-A27HN」は4万3000円前後。また通常イヤフォンが同梱される「NW-A25」も16Gバイトの1モデルのみラインアップしており、こちらの市場想定価格は2万3000円前後となっている。
型番 | メモリ容量 | 付属イヤフォン | 実売想定価格 |
---|---|---|---|
NW-A25 | 16Gバイト | 通常タイプ | 2万3000円前後 |
NW-A25HN | 16Gバイト | ノイズキャンセリング対応 | 2万8000円前後 |
NW-A26HN | 32Gバイト | ノイズキャンセリング対応 | 3万3000円前後 |
NW-A27HN | 64Gバイト | ノイズキャンセリング対応 | 4万3000円前後 |
「h.ear」には、大きく分けてオーバーヘッド型の「h.ear on」、インイヤー型の「h.ear in」、ノイズキャンセリング機能付きの「h.ear in NC」があり、いずれも10月10日に発売する。
「h.ear on」(MDR-100A)は、とてもすっきりとした外観の密閉型ヘッドフォンだ。ケーブルやイヤーパッドまで同じトーンで統一されたカラーに加え、外側からネジの類は一切見えない。さらに普通は外側にあるヒンジ部をハウジングの内側に入れ込んだことでヘッドバンドの内側が頭にフィット。担当デザイナーによると、「頭とヘッドフォンのすき間が生まれにくくなり、頭が小さく見える」(同社)という。ソニーロゴも控えめ。ヘッドバンドの側面にさりげない形で入っている。本体重量は約220グラム。
専用設計の40ミリ径ドライバーは、振動板のドーム部にチタンを薄膜コーティング。再生周波数帯域は5Hz〜6万Hzと人間の可聴域を超えるハイレゾ対応モデルだ。インピーダンスは24オーム。
ケーブルは着脱式。スマートフォン用リモコンが付いたケーブルが付属する。同社のXperiaシリーズなら専用アプリ「SmartKey」を使ってリモコン操作の設定を好みに合わせて変更できる。市場想定価格は2万2000円前後。
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