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オリンパスのスティック型ICレコーダー「Voice-Trek VP-10」購入――パナ、ソニーの製品と比較してみた橘十徳の「自腹ですが何か?」(1/2 ページ)

» 2015年10月20日 16時54分 公開
[橘十徳ITmedia]

 最近のICレコーダーのトレンドといえば、なんといってもスティックタイプのデザインだろう。パナソニックの「RR-XP007」、ソニー「ICD-TX650」に続き、オリンパスからも春に「Voice-Trek VP-10」が投入された。

オリンパス「Voice-Trek VP-10」。USB延長ケーブルとニッケル水素充電池が付属する

 一口にスティック型ICレコーダーといっても、細長い「RR-XP007」と薄型の「ICD-TX650」では形状が大きく異なるが、胸ポケットにクリップで固定できるという点では同じ。「Voice-Trek VP-10」も、胸ポケットに入れて使うことを前提とした作りとなっているが、その使い心地はどうだろうか。今回は「VP-10」をメインに紹介しつつ、「RR-XP007」と「ICD-TX650」との比較も行ってみた。

左から「RR-XP007」「VP-10」「ICD-TX650」

 VP-10の販売価格は9000円前後(オープン価格)で、価格的にはちょうどパナソニック「RR-XP007」とソニーの「ICD-TX650」の中間くらい。今回はAmazon.co.jpで購入した。

ケーブル不要でUSBポートに接続可能

 サイズは17(幅)×17(厚さ)×130(長さ)ミリと円筒形のデザインで、重量は電池を含めて37.5グラム。前述したように、胸ポケットなどに取り付けられるようにクリップが付いている。電池は単四形乾電池1本で、これは「RR-XP007」と同じ。ニッケル水素充電池にも対応しており、充電池を使う場合はUSBによる充電も可能だ。液晶はバックライト付きで暗いところでも見やすい。

単四形乾電池1本を使用

 この製品の特徴の1つに、本体に内蔵したUSB端子を使い、ケーブル不要でPCのUSBポートに接続してデータ交換や充電を行える「USBダイレクト接続」機能がある。ケーブルを持ち歩く必要がないのは便利である反面、本体のUSB-A端子は抜き差しによる耐久性を気にする人もいるかもしれない。一方、「RR-XP007」や「ICD-TX650」は付属のmicroUSBケーブルを使用するかたちだ。

胸ポケットに取り付けやすいクリップ付き

USB端子を搭載

 メモリ容量は4Gバイトと、パナソニック「RR-XP007」と同じ。録音形式はリニアPCMおよびMP3、WMAで、MP3形式の場合は128kbps/44.1kHzとなる。マイクは全指向性ステレオマイクを採用しており、ポケットの中でのガサゴソ音を低減する「擦れ音」フィルターを搭載する。また、不要な周波数をカットするローカットフィルターもあり、空調などのノイズを低減できる。

付属の充電ケーブルを使って充電

バックライト付き

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