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2015年、コレ買いました――AVライター・山本敦の場合長く使って良かったモノ(2/3 ページ)

» 2015年12月24日 21時05分 公開
[山本敦ITmedia]

サービス名:AWAとdTV

 こちらは新しいスマホを買う前にそれぞれのサービスが始まった時点から使いはじめて、今ではすっかりのめり込んでしまった。今年から定額制音楽配信や動画配信が徐々に日本国内にも浸透してきた感がある。私はいま音楽配信については「AWA」と、海外のサービスだが「TIDAL」の2つを使っている。

「AWA」は最終的に選んだ定額制音楽配信サービスの1つ。LTE通信時のデータ消費をかなり効率化しているので、外出時には端末にキャッシュしなくてものびのびと聴ける

 「LINE MUSIC」や「Apple Music」「Google Playミュージック」など同期のサービスと比べて、私が最終的にAWAに絞った理由は操作性がスムーズで分かりやすかったことと、配信されている楽曲が好みに合っていたから。AWAを利用するようになってから、新しいミュージシャンや楽曲との出会いはもちろん、昔好きだったミュージシャンのアーカイブを掘り起こしたり、おそらく実家に取り残してきてしまったお気に入りの曲を手軽に聴き直せるようになったことが何よりもうれしい。おかげで仕事以外で音楽を聴く時間が増えた。AWAのサービスにはおおむね満足しているが、既に予告されているPC対応を早く実現してほしい。

CD品質のストリーミングが楽しめるTIDAL。端末へのキャッシュもCD品質のままいける

 TIDALはまだ国内未導入の定額制音楽配信サービスだが、海外出張に出かけた時にユーザー登録して、日本のクレジットカードが決算に利用できるので使い続けている。最大の特徴はCD品質(44.1kHz/16bit、FLAC)のストリーミングに対応しているので、ほかのサービスに比べて音質が格段によいところ。PC・スマホ用には再生アプリが用意されているほか、PCではブラウザ再生ができるのでアプリを入れてないPCでも楽しめる。洋楽アーティストの作品も充実しているので、AWAでは邦楽を中心に、TIDALで洋楽をカバーするという感じで使っている。

 TIDALについては昨年春に、英Meridian Audioが立ち上げたロスレス・オーディオの新たなコーディング技術「MQA(Master Quality Authenticated)」に対応することで、ハイレゾクオリティの音楽配信を準備中という声も聞こえている。MQA対応の再生機器も、今年秋に発売されたオンキヨーの「DP-X1」、パイオニアの「XDP-100R」と2つのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーにまで広がっている。来年は日本へのサービス上陸にも期待したいところだ。

 動画配信サービスについては、結局いろいろ試して最後に「dTV」を選んだ。これだけ充実したコンテンツとサービスが使い放題なら、月額500円(税別)は文句なし。非常に満足している。画質を選択して端末にコンテンツをキャッシュしてから見られるので、そのぶんのデータ通信料が発生しないところが大きな魅力だ。最終的に「NETFLIX」と比べて「dTV」を選んだ決め手はここだ。11月下旬からはスマホ向けの4K配信もスタートした。dTVでは7月末に初めてのライブ配信も実現し、着実に実績を積み重ねている。最初のライブ配信コンテンツもAAAのコンサートだった。来年は4K、ライブ配信ともにコンテンツの種類がますます広がっていくことに期待している。

定額制動画配信はもはや生活の一部として不可欠に。映画を観る時間が増えた

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