そして、しばしば話題に挙がるのが「公式のすごさ」。“二次創作殺し”の異名を持つほど、ありとあらゆるネタを放送するのはファンの間では有名な話です。公式のここがスゴイ! を聞いてみました。なぜかこのページだけ解説多めです。
qeeree 公式の言葉のチョイスとか、話の展開とかもろもろすごすぎて、ファンは語彙(ごい)力を奪われる。
なお ファンの語彙力はコンビ名がピークでしたね。
ファンが考えたおそ松さんのコンビ名。例えば、カラ松と一松で「色松」(カラー=色)、一松と十四松で「数字松」などがあり、二次創作のタグによく使われます。詳細はググってみてください。
いずみ あれはよく考えますよね。初めて見たときはお経かよって思いました。
コンビ名の一覧を並べてみましょう。長兄松速度松パーカー松馬鹿松紅松水陸松色松筋肉松材木松材木松若葉松サイバー松数字松110松末松。
翼 あんな複雑なものが(ファンの間で)定着しているのがすごい。
いずみ ハマったらすんなり受け入れている自分が怖い。
なお 「CRただいま」でだいぶ(沼に)落ちますね。
一同 CRただいまー!!
第17話「十四松まつり」内で十四松が発する、パチンコを想起させるセリフ。その発言に、パチンコで勝ったことを他の兄弟に内緒にしたいカラ松はひやひやする。
高城 だから! 公式の言葉のセンス!!!!
qeeree 一時期みんな言葉の冒頭に「CR」がついてました。CRお疲れさまです、とか。
いずみ 「CRただいま」の汎用性の高さ。
qeeree 「CRただいま」広辞苑載るで(うそ)!
高城 公式に勝てないから、ファンの語彙力はどんどん退化していく……。
なお 最終的に「ヤバイ」「尊い」しか言えなくなる。
高城 あと、「かわいい」「天使」「推せる」……単語だけで会話ができる。
ちぷたそ それに、そういうセリフを言う声優さん自体も楽しそうなんですよね。
高城 公式のチョイスした秀逸なセリフを演じる声優さんもすごいんですけど、何より制作側が楽しそうなのが伝わってくる!
qeeree 理屈でどうこうより、純粋に「あー制作が楽しそうー!」ってなります。
なお 制作に愛されている作品はいい作品ですよ。
公式のすごさは語彙力の豊富さと言葉のセンスだけではありません。手のひらの上で転がされてるのは分かってる、でもハマっちゃう……というおそ松ガールたちの声をお聞きください。
高城 トト子ちゃんがF6沼に入るシーンがあるけど、あれはなかなか腐女子をおちょくっている。
第18話「逆襲のイヤミ」より。イヤミのトラップで、6つ子を美化したF6の裸が描かれたトラップ看板「F6沼」にトト子ちゃんが飛び込むシーン。
翼 そのときのトト子ちゃんの「ありがとうございまーす!」という叫び、あれ私たちの言葉だ……。
qeeree 公式の手のひらの上で転がされている。
いずみ その前のコミケ回も。
高城 「同担拒否」(どうたんきょひ)と発言するところですね。あれはきっと(公式が視聴者の)Twitterを見てる。
同担拒否とは、「推し」がかぶっている人を受け付けない独占的な思考の状態。推される対象が同担拒否発言をするというメタなシーン。
翼 「じょし松さん」のチョロ子もつらい。
もしも6つ子が女性だったら、という公式によるパロディー回。地下アイドルオタクのチョロ松が女性になると、腐女子になる。
高城 やめて、乙女ロード歩かないで! K-BOOKSの前もやめて! ってなる。公式にどこまで(自分たちを)把握されているんだろうという恐ろしさ。
ちぷたそ じょし松さんは、こういう女の人いる〜! っていう描写がリアルすぎてエグイんですよね。結婚式の引き出物がバームクーヘンで嫌みを言うとか。
公式のグッズ展開もすごくて、常にTwitter確認しているんじゃないかってレベルで新商品を出してくる。
翼 しかも早い!
qeeree こういうのが欲しいんだろ? って感じで。でも、そのバランスが絶妙で嫌な感じはしない。
いずみ 高校生ぶりに(おそ松さん特集が掲載される)アニメ雑誌を買ってしまいました。
高城 それ、持ってきました。
ちぷたそ 書店員の友達がおそ松さん目当ての女性が押し寄せて大変だったと嘆いてました。
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