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» 2016年04月02日 06時00分 公開

4月に新章スタート:女児の「嫌い」を徹底調査 「アイカツ!」成功の裏側をキーマンが語る (2/3)

[村上万純,ITmedia]

ヒアリングで分かった“女児の傾向”

高橋氏 やはり、徹底的なユーザー調査だと思います。ゲームデザインからアニメのキャラクターまで、全て地道なヒアリングを参考にしながら作り上げました。

―― 女の子は男の子より流行に敏感なイメージがありますが、女の子ならではの難しさは感じなかったですか。

高橋氏 想像通りにいかない難しさはありますね。ユーザー調査と実際の結果でギャップがあるんです。

―― ギャップと言うと?

 アイカツでは、セクシー、キュート、クール、ポップなど各衣装ブランドのイメージをキャラクターが体現しているのですが、調査段階ではクールなキャラが人気なんですね。で、ふたを開けてみるとポップでガーリーなキャラが人気を集めている(笑)。

―― えぇ、それはなぜでしょう。

高橋氏 直接質問すると、ちょっと背伸びした回答をしてしまうんだと思います。

―― なるほど(笑)。それは女の子ならではかもしれませんね。例えばアイカツスターズ!だと、どの子が人気が出そうとか分かるんですか。

高橋氏 ずっとやっていると、なんとなく分かりますよ。今の例で言うと、調査段階では青髪ポニーテールできりっとした表情の如月ツバサを支持する子が多いけれど、実際はキュートタイプの白鳥ひめが人気を集める、という結果が予想されます。

アイカツスターズ! アニメ「アイカツスターズ!」。後方左がクールな如月ツバサ、その右隣がキュートな白鳥ひめ

―― やはり、ふんわりとした印象のかわいらしい王道な女の子が人気なんですね。

高橋氏 衣装でいうと、最近はゴスロリ系もトレンドです。あと、子供が好きなものを採用するのではなく、嫌いだと言ったものを排除することを意識しています。

―― どういうことでしょうか。

高橋氏 例えばクールで目がキリっとしたキャラがいるとしましょう。子供に「この子は意地悪そう」と言われたら、そのネガティブなイメージをなくすために目元を修正するんです。

 先ほど言ったように、「クール系が好き」という言葉を真に受けるんじゃなくて、「これは嫌い」と思うものをなくしていこうという考えです。

―― 「好き」ではなく、「嫌い」に耳を傾けると。では、ゲームのアバター(自分の分身となるアイドル)はどうでしょう。やはりポップでガーリーなアイドルを作る傾向にあるのでしょうか。

高橋氏 いえ、それはまた別ですね。ゲームは、あくまで自分の理想であり、憧れのアイドルを作る場なんです。キュート系は人気ですけど、クール系、セクシー系も決して人気がないわけではありません。

アイカツスターズ!キャラマイキャラ アイカツスターズ!の主人公・虹野ゆめ(左)、自分で作成する「マイキャラ」の一例(右)(※画像は開発中のもの)

―― 自分がなれそうなものを作るのか、現実では手が届かないものを作るのかだと、どっちなんでしょうか。

高橋氏 子供によりますが、主人公=自分なので、リアルな自分の延長線上にあるものと捉えている子が多い印象です。

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