―― 新シリーズ「アイカツスターズ!」について教えてください。ゲームは筐体自体も大幅にリニューアルしていますが、どこが大きく変わったのでしょうか。
高橋氏 現筐体の約2倍以上のサイズとなった縦型液晶モニターやタッチパネル、オンデマンド印刷の導入などが主な進化ポイントです。
ゲームはドレスメイクモードとブロマイドメイクモードの2種を用意し、プレイヤーが独自にカスタマイズした衣装をその場で印刷したり、お気に入りのショットを撮影してデコったりできます。従来のカードも引き続き使えます。
―― タカラトミーアーツの「プリパラ」もオンデマンド印刷を採用していますが、やはりこの方がメリットが大きいのでしょうか。
高橋氏 自分だけのドレスカードを作れるようになったので、面白さの幅はさらに広がります。これまでのカードダスだと、2カ月に1回のアップデートでしかカードの種類が切り替わらなかったのですが、その制約もなくなります。
―― これまでの方法だとカードを入れ替える人件費などもかかっていたと思いますが、コスト的なメリットもあるのでしょうか。
高橋氏 いや、実はコストは上がってるんですよ(笑)。よりアイカツスターズ!を楽しんでもらおうと考えた結果です。
―― オンデマンド印刷だと、アニメや映画などとのタイアップもしやすくなりますね。
高橋氏 はい。極端な話、アニメに合わせてタイムリーなイベントを今週末にやろう、とかできるわけです。実際は開発のスケジュールなどの問題でそんなに早くできるか分かりませんが(笑)。
夏には映画も公開されますし、よりスピーディーに連動イベントを展開できるのは間違いないです。
―― 先日発表された「YouTube」との連携は、他にはない特徴です。どういった狙いがあったのでしょうか。
高橋氏 プレイ動画をWeb上に半自動的にアップするという仕組みですね。子供はYouTubeが好きでよく見ているのは事実ですし、アイドルのセルフプロデュースというコンセプトともマッチします。
―― 子供に人気の職業上位に「YouTuber」がランクインする時代ですし、自分をアピールするためにYouTubeを利用するというのはすごく今っぽいなと思いました。
高橋氏 他のプレイヤーとの交流も生まれますし、今後はやりそうなものは先取りしてどんどん取り入れていきますよ。
アイカツスターズ!は、新しい世界観、新しいものの良さを最大限伸ばしていこうという気持ちで作っています。
―― アニメの方はどうでしょうか。
高橋氏 アニメではゲームと同じく、アイドルたちが活動する「四ツ星学園」で圧倒的な存在感を放つトップスター「S4」が登場します。
「歌組」の白鳥ひめ、「劇組」の如月ツバサ、「舞組」の二階堂ゆず、「美組」の香澄夜空の4人から、誰を目指すのかを決める。そんな選ぶ楽しさが生まれます。
また、従来のアイカツと異なり、アニメの主人公・虹野ゆめはちょっと少年漫画の主人公のようなストレートな熱さを表現する感じになりそうなので、その違いも楽しんでください。
―― どんなキャラクター、ストーリー展開になるか楽しみです。では、最後にアイカツスターズ!にかける意気込みを。
高橋氏 アイカツシリーズは、今後ますますパワーアップしていきます。バンダイのグループ全体で盛り上げていきますので、ぜひ玩具売場やゲームセンターに来てプレイしてください!
約3年半続いたシリーズを一新し、アイカツスターズ!で女児市場のさらなる拡大を目指すバンダイ。
だが、アイカツと同じく女児市場をリードしてきた「プリパラ」の存在も無視できない。明日は、プリパラの生みの親であるタカラトミーアーツの大庭氏へのインタビューを掲載する。
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