2015年に放送を開始し、空前の大ヒットとなったアニメ「おそ松さん」。予想できない斜め上の展開や、振り切った作風が特徴で毎週ネットで話題となっています。
おそ松さんはなぜここまでヒットしたのか? そんな疑問を解消するために、おそ松ガール6人に集まってもらい、座談会を開催したこともありました。
「おそ松さんはスピードラーニング」「公式に語彙(ごい)力を奪われる」など、多くの名言も生まれています。
そして、翌日28日の深夜はいよいよアニメの最終回。先週放送された第24話で流れた不穏すぎる空気が後を引き、最終回放送まで気が気じゃない視聴者も多いはずです。
また新たな伝説を作ってくれるであろう最終回を前に、これまで散々ネットを騒がせてきた“おそ松さん現象”をいま一度振り返ってみたいと思います。
座談会でもおそ松さんにハマったきっかけとして話題になったのが、伝説の第1話。おそ松さんがブームになる起爆剤となったのは間違いありません。
6つ子をイケメン化した「F6」が登場し、他作品のパロディーをこれでもかと盛り込んだ第1話は、Blu-ray&DVDは収録見送り、ネット配信は打ち切りになるなど文字通り伝説となりました。
代わりに、BD・DVDに完全新作アニメーションを収録すると発表されました。しかし、そのサブタイトルは「3.5話: 松汁/童貞なヒーロー」と、控えめになるどころかますます際どいものになっていきました。
第7話「トド松と5人の悪魔」では、六男・トド松(トッティ)の衝撃的な表情が話題となり、Twitter上で「#トッティクソコラグランプリ」タグが盛り上がり、トレンド入りを果たしました。このトッティの顔は、おそ松さんフィギュアなどでも再現されています。
さらに、BD・DVDパッケージ第一松に収録予定の3話「こぼれ話集」も、製作委員会の判断により一部変更となることに。一体何回修正するんだ……?
収録内容は「宇宙、OSO、キラキラネーム、パチンコ警察、寝かせてください、密漁、10月31日、銭湯クイズ、新作ショート映像」となり、「それいけ! アンパンマン」のパロディー部分に問題があったと推察されます。
おそ松さん効果は、雑誌の世界にも波及。おそ松さんを特集した「月刊アニメージュ」2月号(1月9日発売)はわずか3日で重版が決定。発売直後から各書店で完売が相次いでいました。
おそ松女子座談会でもアニメージュを持参してくれた参加者がいましたが、その後もいろんな雑誌がおそ松さんとコラボし、売上を伸ばしていきました。
放送されるや否や、多くのおそ松ガールたちを遺影アイコンにしてしまった第16話の「一松事変」。
一松が普段バカにしているカラ松の服をこっそり着ているところをおそ松に見つかってしまうというお話なのですが、あまりの動揺に「お前が好きなんだよ、最近そっちに目覚めたんだ!」と口走ったり、カラ松から服を取り返そうとして上半身裸で絡み合ったりと、完全に特定の層をロックオンした内容でした。
公式が堂々とBL要素をにおわせてきたため、おそ松さんクラスタは「これPixivで見たやつだ!」「語彙力が低下する」などの言葉を残し、興奮と混乱が入り交じる中、大量の遺影アイコンを残していったのでした。
マージャンを知らないおそ松ガールたちを見事に置いてけぼりにした第21話「麻雀」。麻雀漫画やアニメのネタをこれでもかと盛り込んでいましたが、6つ子それぞれの特徴的な打ち筋が話題になっていました。
ねとらぼ編集部では、おそ松さんファンを集めて「松麻雀」を再現。最強と最弱はそれぞれどの松だったのか……意外な(?)結果となりました。
おそ松さんの人気に火がつくと、連日のように新商品が登場。ぬいぐるみ、ラバーストラップ、フィギュア、LINEスタンプと、その勢いはとどまることを知りません。アニメ終了後もしばらくはおそ松さんグッズが登場し続けるのではないでしょうか。
ここに載せきれないほど数多くの伝説を残してきたおそ松さん。最後の(?)伝説はぜひリアルタイムで見届けてみてください。
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