ITmedia NEWS >
インタビュー
» 2016年04月07日 06時00分 公開

Keyからひぐらし、ボカロまで:音のコミケ「M3」 1万人動員のイベント主催者に聞く「同人音楽の20年」 (3/4)

[鈴木美雪,ITmedia]

参加者を可視化する

―― 今は1400サークル前後の参加があるとのことですが、毎回壁に配置されるサークルさんもいますよね。情報はどのように手に入れているのでしょうか?

M3 同人音楽 当日の運営について深く教えてくれた永尾氏

永尾氏 M3スタッフにExcelやマクロに強い人間がいまして、試聴用動画の再生回数だったり、参加サークルのTwitterフォロワー数を一覧にしたりして、できるかぎりサークルの情報を数値化しています。また、サークル参加申請の際に、搬入量の申告が必要なので、どれくらいの部数を見込んでいるのかなども参考にしています。

相川氏 搬入量は「どれくらいの頒布枚数を見込んでいるのか?」を客観的な数値で見ることができるので、自己申告制ではあるものの、1つの指標にはなります。動画の再生回数やTwitterのフォロワーなどと合わせて部分的だった数値が多方面から見られるようになったのは大きいです。

―― マーケティングみたいですね。

永尾氏 でも、新しいサークルさんはなかなか動向が読めないところもあるので、開催当日まで情報収集しているスタッフもいますよ。

―― 当日のスタッフ数はどれくらいの人数が動いていますか?

相川氏 瞬間最大風速でいうと、100人程度でしょうか。もちろん前日の準備だけのスタッフもいるので常に100人動いているわけではないですが、「ここで人が並び切れないときは階段まで寄せて並んでもらおうか」など、前日までにはいざというときの対策も練っています。

―― 運営で苦労した点はありますか。

相川氏 会場の問題が大きいですね。できるだけ多くの人に参加してもらいたくて、頑張っていますが、それでも会場内に配置できるサークル数には限度があります。

―― 私の目から見ても、現在「箱」となっている東京流通センターでは、既にいっぱいいっぱいな印象です。次は東京ビッグサイトですか?

M3 同人音楽 会場についての悩みを明かしてくれた相川氏

相川氏 いろいろ試行錯誤しています。東京ビッグサイトも視野には入っているのですが、東京オリンピックがあるせいか会場を借りるのが難しくなってきています。将来的に、もっと規模が大きくなったら会場変更を考える必要がありますが、今のところはなんとも言えません。

―― なるほど。蒲田の産業プラザPiOから東京流通センターに拡大したように、どこかしらのタイミングで会場変更はありそうですね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.