ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」をご存じでしょうか。「居住空間そのものを活用して新しい体験を」というコンセプトを掲げた、ソニーの「Life Space UX」シリーズから登場した製品です。
たかがプロジェクターと思うなかれ、これがアイデアに富んだ面白い製品としてひそかな人気商品となっていて、2016年2月の発売後から生産が追い付かず、オーダーしても数カ月待ちの品薄状態が続いています。ソニーストア直販価格は9万9900円(税込)で、安くはありませんが、ソニーのプロジェクターとしては求めやすい価格帯です。
一般的なフロントプロジェクターは本体から離れたところに大画面を投写しますが、LSPX-P1はテーブルや壁際にポンと置くだけで、すぐ近くの場所に映像を映し出すことができます。しかもスピーカー、Wi-Fi、バッテリーまで内蔵しているため、家庭内の好きな場所に移動してワイヤレスで使えます。
操作は至ってシンプルですが、ユーザーのイマジネーション次第で、いろいろな活用のバリエーションが生まれてくるのがポイントです。今回はLSPX-P1のレビューに加えて、バッファローのフォトストレージ「おもいでばこ」とつないで使ってみたレビューも合わせてお届けします。
まずはLSPX-P1の製品構成を見ていきましょう。「ポータブル」というだけあって、ボディーは小型軽量に作られています。プロジェクター本体の大きさは約81(幅)×131(奥行き)×131(高さ)ミリで、重量は約930グラムです。標準のCDケースを7枚くらい重ねたサイズで、片手でつかんで無理なく持ち上げられます。マットなホワイト調のシンプルなデザインで、見た目はプロジェクターらしくありません。
LSPX-P1はプロジェクター本体に加えてもう1つ、HDMI入力(とパススルーのHDMI出力)を搭載した「ワイヤレスユニット」がセットになっていて、HDMI出力を備えたAV機器とつなぐことができます。LSPX-P1とワイヤレスユニットは、Wi-Fiで無線LANルーターを介して接続する仕組みです。
ワイヤレスユニットの大きさは約135(幅)×35(奥行き)×135(高さ)ミリで、重量は約200グラムと、こちらもコンパクトです。これがあるからこそ、ポータブルという特徴が生きてきます。
といってもピンと来ないかもしれないので説明しましょう。例えば、リビングにあるBlu-ray Discレコーダーなどのプレーヤー機器とテレビの間にこのワイヤレスユニットをHDMIでつないでおきます。すると、テレビをいつも通り使えるのはもちろん、LSPX-P1のプロジェクター本体を家の中で持ち歩き、映画やドラマ、アニメなどのコンテンツをワイヤレスで壁面などに投写して、大画面で楽しめるようになるわけです。
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