アユートは6月21日、Astell&Kernブランドのハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「AK70」および独beyerdynamicとコラボしたカナル型イヤフォン「AK T8iE MK II」を発表した。いずれも7月に発売する予定で、価格はAK70が599米ドル、AK T8iE MK IIは999米ドル。国内価格と発売日は改めて発表する予定だ。
AK70は、「AK Jr」の後継となるエントリーモデルだ。ラインアップ上、もっとも低価格な製品となるが、「AK240」など第2世代AKシリーズにも採用されていたCirrus Logic製のDACチップ「CS4398」をシングルで搭載。384kHz/32bitまでのPCM音源およびPCM変換によるDSD再生(5.6MHzまで)に対応する。これまでのAKシリーズと同じ2.5mm 4極タイプのバランス出力も備えた。
光デジタル出力やフェムトクロックは省かれ、「AK AMP」「AK Recorder」といったオプションも非対応となったが、新たにUSBオーディオ出力をサポート。最大384kHzのPCMおよびDSD 5.6MHzまでのDoP出力が可能だ。さらにPCとUSBケーブルで接続すれば、USB AudioClass 1.1対応のUSB-DACとして利用できる。ただし、この場合の対応フォーマットは最大96kHz/24bitのPCMとなる。なお、同社によると第2世代、第3世代のAKシリーズについてもファームウェアアップデートによりUSB-DAC機能を実装する予定(時期は未定)。
3.3型ディスプレイ(480×800ピクセル)には静電容量式のタッチパネルを装備。UI(ユーザーインタフェース)は、第3世代AKシリーズと基本的に同じだが、新たに楽曲再生画面でアルバムアートの下部を隠していたメニューをフリック操作で下げられるようになった。「音楽ファンにとっては重要な機能であり、ほかの第3世代AKシリーズもファームウェアアップデートで対応する」(同社)という。
本体には64GBのフラッシュメモリを内蔵しているほか、microSDカードスロットを1つ装備。Bluetooth 4.0(apt-X対応)やWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯のみ)も内蔵し、DLNA対応のネットワークオーディオ機能「AK Connect」もサポートするなど、上位モデルに迫る機能を備えた。内蔵のリチウムポリマーバッテリーは2200mAhとなっている。
本体サイズは、約60.3(幅)×96.8(高さ)×13(厚さ)mm。重量は約132g。
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