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Astell&Kern、バランス出力対応のエントリープレーヤー「AK70」と進化したハイレゾ対応イヤフォン「AK T8iE MK II」を発表(1/2 ページ)

» 2016年06月21日 16時45分 公開
[ITmedia]

 アユートは6月21日、Astell&Kernブランドのハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「AK70」および独beyerdynamicとコラボしたカナル型イヤフォン「AK T8iE MK II」を発表した。いずれも7月に発売する予定で、価格はAK70が599米ドル、AK T8iE MK IIは999米ドル。国内価格と発売日は改めて発表する予定だ。

「AK70」と「AK T8iE MK II」
斜めの直線を多用したデザインは上位機を踏襲したもの

 AK70は、「AK Jr」の後継となるエントリーモデルだ。ラインアップ上、もっとも低価格な製品となるが、「AK240」など第2世代AKシリーズにも採用されていたCirrus Logic製のDACチップ「CS4398」をシングルで搭載。384kHz/32bitまでのPCM音源およびPCM変換によるDSD再生(5.6MHzまで)に対応する。これまでのAKシリーズと同じ2.5mm 4極タイプのバランス出力も備えた。

筐体(きょうたい)はアルミニウム製で、「ミスティミント」と呼ぶパステルカラーのアルマイト処理を施している
上面に電源ボタンと2.5mm 4極のバランス出力と3.5mmシングルエンド(イヤフォン出力)を装備

 光デジタル出力やフェムトクロックは省かれ、「AK AMP」「AK Recorder」といったオプションも非対応となったが、新たにUSBオーディオ出力をサポート。最大384kHzのPCMおよびDSD 5.6MHzまでのDoP出力が可能だ。さらにPCとUSBケーブルで接続すれば、USB AudioClass 1.1対応のUSB-DACとして利用できる。ただし、この場合の対応フォーマットは最大96kHz/24bitのPCMとなる。なお、同社によると第2世代、第3世代のAKシリーズについてもファームウェアアップデートによりUSB-DAC機能を実装する予定(時期は未定)。

底面にUSB端子

 3.3型ディスプレイ(480×800ピクセル)には静電容量式のタッチパネルを装備。UI(ユーザーインタフェース)は、第3世代AKシリーズと基本的に同じだが、新たに楽曲再生画面でアルバムアートの下部を隠していたメニューをフリック操作で下げられるようになった。「音楽ファンにとっては重要な機能であり、ほかの第3世代AKシリーズもファームウェアアップデートで対応する」(同社)という。

アルバムアートを下まで確認できるようになった
側面に操作ボタンとmicroSDカードスロット

 本体には64GBのフラッシュメモリを内蔵しているほか、microSDカードスロットを1つ装備。Bluetooth 4.0(apt-X対応)やWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯のみ)も内蔵し、DLNA対応のネットワークオーディオ機能「AK Connect」もサポートするなど、上位モデルに迫る機能を備えた。内蔵のリチウムポリマーバッテリーは2200mAhとなっている。

 本体サイズは、約60.3(幅)×96.8(高さ)×13(厚さ)mm。重量は約132g。

背面はシンプル
AKレコーダーなどのオプションには非対応だが、ミスティミントの専用ケースがオプションとしてラインアップされる。ただし写真は試作機で、デザインが変更される見込み。開発元である韓国iriverのスタッフによると、ボリュームノブの上にくる部分をなくすことで操作性を向上させる予定だという
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