声オタさん 多分、彼女も事故で買っちゃったと思うんですけど、「これ面白かったよ」って感じで学校に持ってきたのを借りてしまい……それが今から考えるとダメなんですけど、明らかに成人向けでした。
ちぷたそ なんと……。
声オタさん 子供でも買えちゃってたんですよね。いろいろしっかりしてなかった時代だったので、うっかり買った友達がハマったものをうっかり私が読んでしまってという、玉突き事故の連鎖のようなもので(笑)。他の子も面白がって読んでました。私は1つの作品にハマると長くて、みんなが「最遊記」や「テニスの王子様」(以下、テニプリ)に流れてもずっと「封神演義」が好きでした。中高時代はオタクを隠して生きてましたね。
ちぷたそ それはどうして?
声オタさん とある女子大の付属である中高一貫の女子校だったんですけど、その女子大が読者モデルとかが多いキラッキラしたところだったので、中高もきっとそうなんだろうなと思ってたからです。
でも、たまたまそのとき仲良くなった子が腐女子で。100人以上いる中で、よくピンポイントで仲良くなれたなあと(笑)。
ちぷたそ 「スタンド使い」(スタンドは「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する架空の超能力)が引かれ合うように、腐女子も引かれあう(笑)。
声オタさん 最初は腐女子関係なく仲良くなって、一緒にプールに遊びに行ったときに、水につかりながら「薄々思ってたけど……」って、水の中でお互いを確かめ合った(笑)。
声オタさん そんな中で細々と生きていて、あんまり大きな声では言えないですが「生モノ」(※)にハマっていました。
生モノとは、実在の人物を題材にした作品を指す隠語。生身の人間を題材とするため、本人や関係者、ファンなどの目に絶対触れないようにするなど、取り扱い要注意のジャンルである。
声オタさん そのときはハマれるアニメや漫画がなく、そっちにいってしまった。彼らは生きているだけでどんどんネタが生まれるんです……。
夢女子さん うわー! そういう夢小説めっちゃ読んでました!
声オタさん もともとは私すごい原作厨で。「絶対原作の方が面白いに決まっている!」という気持ちでやたらアニメを毛嫌いしてました。見もせずにdisるのも違うかなぁと思ってたときに、友達から「オリジナルアニメ作品ですごい面白いのがあるよ」って言われて。それが「Free!」(※)でした。
2013年に放送を開始した、京都アニメーション制作のアニメ。水泳部の男子高校生たちの青春を描いている。
ちぷたそ あれ、じゃあアニメを見出したのは結構最近?
声オタさん そう、最近までアニメ嫌いをこじらせてました(笑)。声優とかも本当に知らなくて、それを気にしだしたのは「黒子のバスケ」(※)ですね。黒バスにはどっぷりつかってて、アニメもワクワクしながら見てました。そこで、「何ていい声でしゃべってくれるんだろう」と思って。
声優さんを調べ始めて、「他にはどんなキャラを担当しているのかな?」と止まらなくなり、どんどん(沼の底に)落ちていきました。今では、声優さんを追っかけて地方イベントに遠征してますね。来週も内容がよく分からない謎の声優イベントがあるんですけど、普通にチケット買ったので行ってきます(笑)。
2009年から「週刊少年ジャンプ」で連載している、藤巻忠俊氏によるスポーツ漫画。バスケットボールに打ち込む男子学生たちを題材にしている。通称:黒バス。
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