マルチファンクションライトのインストールに最適な部屋サイズは8畳相当とされている。今回筆者が本機を設置したリビングルームはだいたい12畳ぐらいだが、間接照明をつけずに主照明だけでも60〜70%ぐらいの出力で十分に部屋全体が明るくなる。主照明は黄色い電球色を白い蛍光灯色を基準に、その間の色合いも自在に選べるほか、明るさも細かく調節できる。
本体に付属するリモコンで照明のオン/オフから、間接照明の細かい色合いなどが操作できる。ただ、他にもマルチファンクションライトに搭載されているさまざまな機能は付属リモコンだけでは操作できないので、ここからがモバイルアプリ「MF Light」が活躍する場面だ。
MF Lightアプリは本稿を執筆している7月中旬時点ではまだiOS版のみがリリースされている。対応する機器はiOS8.0以上を搭載するiPhone 4S以降の機種になる。iPadのネイティブ版もまだなく、iPadではiPhone版の画面を拡大して使う。これから格安スマホが普及するだろうと言われているので、Androidアプリのローンチも急いだ方が良いのではないかと思う。
今回はiPad Pro 9.7インチをマルチファンクションライトにつないで機能を試した。宅内ではWi-Fi接続での利用がメインとなり、宅外からも7月上旬に実施されたソフトウェアアップデートにより、LTE/3G通信を経由して後ほど詳しく説明する「伝言」「みまもり」「おでかけ確認」の各機能が操作できるようになった。
アプリから操作できる最も基本的な機能が照明のコントロールだ。画面上でカラーパレットを操作しながら、RGBフルカラーから間接照明の色合いが直感的なタッチ操作でコントロールできる。以前にフィリップスの「HUE」を取材して感じた色合いよりも、赤や青、紫などビビッドな色がマルチファンクションライトの場合は少し落ち着いた雰囲気に抑えられている印象を受けた。
壁スイッチの電源からオフにしてしまうとマルチファンクションライトの各機能が停止してしまうので、照明のスイッチはリモコンの消灯ボタン、またはアプリから消すようにする。点灯時の主照明と間接照明の明るさや色はメモリー機能を使って固定しておく。その操作方法は、物理リモコンのメモリーボタンを押しながら点灯ボタンを押す。ほどなくして“ピー”とアラームが鳴って、最適に調整した色合いと明るさが登録される。
マルチファンクションユニットの本体には人感センサーやタイマー機能、フルレンジのモノラルスピーカーにmicroSDカードスロットなどが搭載されている。これと絡めてマルチファンクションライトが実現している機能を1つずつ試してみよう。
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