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うるさくない…だと? 大きく進歩したダイソンのスティック型掃除機「V8シリーズ」(2/3 ページ)

» 2016年09月06日 13時02分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 もう1つ、測定中に気づいたのが空気の変化だ。複数の掃除機を動かし、室内はかなりホコリっぽい感じになっていたのだが、V8を動かした途端それが消えた。これは、先代のV6シリーズから搭載されているポストモーターフィルターの効果だろう。HEPA(High Efficienty Particulation Air)フィルターと同等の空気清浄能力を持つとは聞いていたが、自分の家で体験するとなかなかのインパクト。掃除機の排気が空気をきれいにするなんて……常識を覆された気分だ。

モーターの入っている本体部分。その後ろにある青い部分がポストモーターフィルターのケースになっている

バッテリー寿命は倍に

 2つめの進化ポイントは、スティック掃除機として非常に重要な部分だ。バッテリー駆動時間だ。わが家は54m2とコンパクトなので従来のフラフィでも不満を感じたことはなかったが、床掃除の後、ハンディー掃除機として机の上や棚を掃除しているとバッテリー切れになることはあった。そして充電を始めると数時間はかかるため、掃除の続きを忘れてしまうのだ。

お掃除中

 しかしV8シリーズは、バッテリー駆動時間が従来機の倍に延びた。最長40分という数字はモーターを内蔵していないヘッドを使用したときの数字だが、家中の床と棚をきれいにして(床はフラフィヘッド、棚にはモーター非搭載のすき間ノズルを主に使用)、さらに「ミニモーターヘッド」で2人分のふとんを掃除してもバッテリー切れにはならなかった。なお、V8シリーズはハンドルの根本にはバッテリー残量が分かるステータスLEDが設けられており、3つ点灯していると100〜60%、2つで60〜30%、1つは30%以下となる。

バッテリー残量を示すステータスLED

 もう1つ、従来機を比べて良いと感じたのは、本体からパイプを外すためのラッチの位置が変わったこと。今までは重量のある本体側にラッチが設けられていたが、V8シリーズでは軽い延長パイプ側にラッチがある。むしろ、なぜ今までこうしていなかったのかと疑問に思うほど着脱がラクになった。

ラッチが延長パイプのほうに付いた

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