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「ポケモンGO Plus」は“買い” そのメリットを真面目に考えた(2/3 ページ)

» 2016年09月20日 06時15分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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緑に光るとポケモン出現

 ポケモンがエリア内に入ると振動とグリーンの点灯で教えてくれる。ボタンを1回押すと、白いランプと長めの振動が3回続く。おそらくボールを投げているイメージだろう。ポケモンの捕獲に成功すると、振動とともにボタンが青、緑、赤など“虹色”に変化する。

 一方、失敗すると短い振動とともにボタンは赤く2回点灯する。その際、通知では「ポケモンに逃げられました」としか表示されないが、「ぼうけんノート」を開くと「キャタピーに逃げられた」などと詳細が分かる。

「ぼうけんノート」の記載

 ポケモンGO Plusの場合、出てきたポケモンの種類は分からず、「ズリの実」などのアイテムは使えず、モンスターボールを変更することもできない。持ち物をチェックしてみた限り、ポケモンが出たときに使うのは赤いモンスターボール1個のようだ。レアなポケモンを逃してしまうことにつながらないか? このあたりを大きなデメリットとして捉える人も多いと思う。

 確かにその通り。しかし、ポケモンGOはレベルが上がっていくと「欲しいポケモン」と、言葉は悪いが「どうでもいいポケモン」がはっきりと分かれてくるゲームだ。しかも、「どうでもいいポケモン」であってもゲットするのに結構、手間が掛かったりする。例えば、何度もボールから抜け出してくるポケモンに対し、「ポッポのくせに生意気な」とか「コラッタの分際で……」と考えたことはないだろうか。 もちろん、いらないポケモンはスルーしてしまう手もあるが、それでは「ほしのすな」が貯まらない。

どこにでも出るポケモンでも「ほしのすな」のためにゲットする

 これが昔のRPGなら、レベル26の勇者の前にスライムは出てこない。仮に出てきても逃げ出すか、一撃で始末できるはずだ。しかしポケモンGOの場合、言葉は悪いが、いつまでもザコキャラの相手をしなければならない。その対抗手段として、画面すら見ず、ボタンを1つ押すだけ、そして赤いボール1つで対処できるポケモンGO Plusは有効だ。ちなみに赤いボール1つにしてはポケモンゲット率がおそろしく高く、半分くらいは成功している印象だ。

 もちろん、欲しいポケモンを逃す可能性は否定できないし、実際にいくつも逃したことはある。しかし、本当にレアポケモンの場合は、「巣」など決まった場所に出てくることが多い。だから気合いを入れて“狩り”に出かけるときは画面を見て、普段の生活――通勤や通学時、仕事中などはポケモンGO Plusに任せるという“使い分け”が良いのではないだろうか。

 ポケモンGO Plusがあれば画面に縛られない。例えばオフィスの近くにポケスポットがあるなら、仕事中でもポケットの中でボタンを押すだけで道具を増やせるし、会議中でもポケモンをゲットすることができる。もう、ポケモンが出たからといってトイレの個室に駆け込む必要はない。

 また、後で「ぼうけんノート」を確認し、たまにレアなポケモンが獲れていたりすると結構うれしいものだ。この“ガチャ”にも似た、ゆるいギャンブル性もポケモンGO Plusの魅力の1つだと思う。

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