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さあ、ワープだ!――宇宙の神秘と美しさを体感できるVRゴーグル「JOY! VR 宇宙の旅人」(1/2 ページ)

» 2016年12月22日 16時08分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 「スター・ウォーズ」に「宇宙戦艦ヤマト」、最近では「宇宙兄弟」と、宇宙に関する映画やアニメを挙げ出したらキリがありません。子どもの頃からそれに親しんできた私たちにとって、宇宙は憧れと恐れを同時に抱く特別な場所。なぜかワクワクさせてくれる暗黒の空間です。

「JOY! VR 宇宙の旅人」(+Style特別版)は限定コンテンツ「宇宙遊泳〜土星〜」を同梱して価格は1万584円(税込)

 タカラトミーの「JOY! VR 宇宙の旅人」は、そんな宇宙空間に飛び込めるVRガジェット。今回はクラウドファンディングサイト「+Style」で販売されている特別版を試してみました。限定コンテンツ「宇宙遊泳〜土星〜」がオマケに付いてくるお買い得なヤツです。

 JOY! VRは、スマートフォンを利用するVRゴーグルの一種。使い方は「ハコスコ」に代表される簡易的なVR製品に近いのですが、片手で操作するワイヤレスのコントローラーが付いてくる点が大きな違い。これを使えば、3Dの360°コンテンツとなった宇宙空間を見渡し、自在に動き回ることができるのです。

専用のワイヤレスコントローラー

 考えてみれば、YouTubeや各アプリストアにあるVRコンテンツは操作性がいまひとつでした。スマホをゴーグルに入れてしまうと当然タッチ操作はできなくなるので、完全受身で待ち続けるか、頭を動かして固定されたカーソルにメニュー項目を重ねるといった少々面倒な操作が求められます。インタラクティブな要素が少なくなってしまうのも仕方ないところでしょう。

 その点、JOY! VRは優秀です。専用コントローラーはBluetoothを介してスマートフォンと接続。内蔵の加速度センサーと地磁気センサーで自分の場所を伝えます。つまりユーザーは3次元で動かせるマウスを持っているようなもの。使用しているときは手元が見えないので、コントローラーも持つだけで各ボタンの位置が分かる仕様になっています。タカラトミーはこのコントローラーとスマートフォンの接続技術に関する特許を取得したそうですが、なるほど良くできています。

アプリを起動したスマホを本体にセット。サイドバイサイド方式の立体視で360°のVR映像が楽しめます

 では、さっそく宇宙を探険してみましょう。スマートフォンにアプリストアから同名の専用アプリをダウンロード(100MB以上あるので無線LAN環境で行いましょう)。起動すると「コントローラーを使用しますか?」と聞かれるので「はい」を選択。注意事項が表示されたあと、図解付きでコントローラーの電源を入れるように指示されます。BLE(Bluetooth Low Energy)のため、PINコード入力などは必要ありません。設定が終わると、ここからはコントローラーで操作できます。

画面の指示に従ってゴーグルの接眼レンズっぽいところを回してピント調節。コントローラーのメインボタンを数秒押すと決定となり、メインメニューが表示されました
使用イメージ。なお、コントローラーがBluetoothを使ってしまうので、ワイヤレスイヤフォンは使えません

「さあ、ワープだ」

 標準のコンテンツは4種類。「太陽系クルーズ」「惑星探査」「宇宙遊泳」「プラネタリウム」。いずれも音声ナビゲーター付きです。ナレーターは声優の三宅健太さん。ナショナル ジオグラフィックTVの「コスモス:時空と宇宙」のナレーションも担当した方で、落ち着いた声のトーンが印象的です。

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