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HDMIフォーラム、8K/60Hz対応のHDMIバージョン2.1を発表CES 2017

» 2017年01月05日 21時43分 公開
[ITmedia]

 HDMI Forum,Inc.(HDMIフォーラム)は、米ラスベガスで5日(現地時間)に開幕する「CES 2017」に合わせ、HDMI規格の最新版となるバージョン2.1のスペックを公開した。旧バージョンとの後方互換性を維持しながら伝送速度を向上させており、8K/60Hzや4K/120Hzに対応する。

HDMI Forum,Inc.のサイトにも次世代HDMI技術として紹介されている

 帯域幅は最大48Gbps。8K/60Hzや4K/120Hzを含む高解像度&高いリフレッシュレートに加え、新フィーチャーとして、ダイナミックHDR、eARC、ゲームモードVRRなどが挙げられる。

 ダイナミックHDRは、シーンごと、あるいはフレームごと明るさやコントラスト、幅広い色域を最適に表示するというもの。eARCは、オブジェクトベースオーディオなど最新のオーディオフォーマットをサポートしつつ、デバイスの自動認識など最新のコントロール機能を実現する。そしてゲームモードVRRは、ゲームの3Dグラフィックチップがレンダリングしたイメージを瞬時に表示できる可変リフレッシュレートだ。なお、48Gbps対応のケーブルは旧バージョンとの後方互換性を確保しており、既存HDMI機器でも使用できる。

 HDMIフォーラムの会長を務めるロバート・ブランチャード氏(ソニー・エレクトロニクス)は、「この新規格のリリースは、コンシューマー向けエンターテイメントにおけるユーザーエクスペリエンスの向上と、民生AV市場に強力なソリューションを提供するための幅広い高機能を提供します。これは圧倒的かつエキサイティングな高性能な機能に対するマーケットニーズは高まっています。HDMIフォーラムは、このニーズに対応するHDMIエコシステムに向けて規格を策定することを継続的ミッションとしています」とコメントしている。

 HDMI 2.1は、2017年の第2四半期初めに正式リリースを予定している。

CESにブースを構えて新バージョンをアピールする予定

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