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ヘッドフォンでも迫力満点で映画を楽しむ方法(1/2 ページ)

» 2017年03月31日 20時50分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 仕事を終えて帰宅するともう深夜。映画を見たいと思い立っても、家族や近所の目が気になってそうそう音量は上げられません。そんな人も多いのではないでしょうか。今回は、周囲を気にせずに使えるヘッドフォンで映画を楽しむ方法を紹介します。

サラウンドヘッドフォンを使ってみる

 家電店に行くと、映画向けのサラウンド対応ワイヤレスヘッドフォンが売られています。これらは基本的に、人間の耳が音を捉える仕組みを利用した“頭部伝達関数”をもとに作られたバーチャル(擬似)サラウンド技術を採用しています。代表的な製品は、ソニーの「MDR-HW700DS」、パナソニック「RP-WF70」など。このうちソニー製品は、9.1chに相当するバーチャルサラウンドが楽しめるというもの。またパナソニック製品は7.1ch相当ですが、先日リニューアルを発表したばかり。装着性の向上などグレードアップを果たしています。

ソニー「MDR-HW700DS」。入力端子はHDMI×3、光デジタル(角型)、アナログRCAの3種類。ソニーストアでは4万3380円(税別)
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パナソニック「RP-WF70」は4月下旬に発売予定。入力端子は光デジタル(角型)×2、アナログRCA
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 これらのサラウンドヘッドフォン、音に包まれるような感覚は得ることができますし、思わぬ方向から音が聞こえたときはけっこう面白いです。音に包まれる感覚としては一般的なサウンドバーよりは上。といっても実際にいくつものスピーカーをそろえた環境には遠く及びません。

 また、これらの製品は家庭のテレビやBlu-ray Discレコーダーとの接続を前提としたもので、音声入力はHDMIや光デジタル端子が中心です。スマートフォンやタブレットとの組み合わせについてはほとんど考えられていませんので、例えばスマホのアプリで動画配信サービスを利用するといった場合には使いづらいスタイルとなっています(アナログRCA-ステレオミニケーブルを用意すれば接続は可能)。

 そもそも「ワイヤレスヘッドフォン」といっても入出力端子や回路基板の入ったボックスとヘッドフォンの間を無線接続する方式なので、ポータブルではなく“据え置き型”です。スマホユーザーが親しんでいるBluetoothヘッドフォンとはコンセプトから異なる製品ですので、混同しないようにしましょう。

迫力だけと割り切れば重低音ヘッドフォンもあり

 映画館の音響を考えたとき、サラウンドの包まれ感とともに重要なのが重低音です。アクションシーンを盛り上げ、観客を映画の世界観に引き込む重要な手段。なにより、近年はクラブ音楽などのトレンドにのって重低音に着目したヘッドフォンが増えています。これを利用しない手はありません。

 重低音ヘッドフォンといえば、オーディオテクニカ“SOLID BASS”とソニーの“EXTRA BASS”が双璧。どちらも豊富なバリエーションを持っていますので、普段使いにちょうどいい製品を選び、映画視聴時にも活用するという使い方がおすすめです。

オーディオテクニカの“SOLID BASS”「ATH-WS550」
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