英会話を学ぶ方法はさまざまだが、携帯していつでもどこでも気軽にリスニング学習が行える専用デバイスがあるのをご存じだろうか。
カシオ計算機のデジタル英会話学習機「joy study(ジョイスタディ)」は、MP3プレーヤーほどのコンパクトなボディーに「とにかくひとこと英会話」や「キクタン英会話」などの英会話学習教材を詰め込んだ製品だ。付属のイヤフォンを用いて、通勤・通学などのスキマ時間を使っての英会話学習が行えるという触れ込みの学習教材である。
英会話の上達を目的としたデジタル教材としては、専門教材の他、スマホアプリも候補になるが、本製品は書籍をベースとした著名な英会話学習コンテンツを10個も搭載しながら、本体込みで8000〜1万円程度(量販店での実売価格)と、リーズナブルな価格で入手できることが特徴だ。同様のコンテンツは電子辞書にも搭載されているが、本製品は持ち歩いて使える設計が1つの売りとなっている。
このjoy studyには、これまで接客業をターゲットにしたモデル(JY-L03)が販売されていたのだが、2017年春に「販売・飲食向けモデル(JY-L04)」「宿泊・交通向けモデル(JY-L05)」という、ターゲットをさらに細分化・明確化した2モデルが追加された。いずれも、2020年に向けてますます増えると予想される訪日客の接客対応を強く意識したモデルと言える。
今回は、販売・飲食向けモデル(JY-L04)を例に、具体的にどのような製品で、どのような使い勝手なのか、その特徴について見ていくことにしよう。なお今回はメーカーから借用したサンプルを用いているため、市販される量産品とは一部仕様が異なる可能性があることをご了承いただきたい。
本体サイズはMP3プレイヤー並みと、書いたが、幅は68.5ミリとスマホ並で、高さは68ミリ、厚みは16.1ミリと、MP3プレーヤーと言ってもかなり大柄な部類に入る。ほぼ正方形になるよう、スマートフォンの下半分を切り落とした大きさだと考えると、おおむね間違いないだろう。重量は約75グラムと軽い。
本体上部には電源ボタンとイヤフォンジャック、左側面には音量調節ボタンがある。また右側面にはMicro USBポートとストラップホールが用意されている。電源は単四電池×1本の他、eneloopまたは充電式EVOLTAも利用できる。電池寿命は連続再生時で約10時間が目安とされており、100時間を超えることもある電子辞書に比べると、やや短い印象だ。
ディスプレイは2.2型のモノクロ液晶を採用する。電卓などに使われているのと同等の品質で、お世辞にも高級感はないが、バックライトを搭載していることもあり、暗い場所での利用にも対応できる。表示できる最大文字数は5行×14文字(168×64ピクセル)で、文字サイズの変更はできない。
基本的な操作方法は、本体中央下部にある円形の上下左右キーで項目を選び、中央の「登録・決定」ボタンを押して選択するという流れだ。その左に配置されている「戻る」ボタンも含めて、説明書などは読まなくとも使い方は理解できるはずだ。ちなみに右側には、再生の一時停止と、速度の切り替えを5段階で行うためのボタンが配置されている。
本製品はスピーカーを内蔵しておらず、コンテンツの再生には付属のイヤフォンが必須となる。イヤフォンなしで使えないのはやや不自由にも感じるが、イヤフォンのケーブルが抜けて周囲に音が響き渡るミスが起こり得ないのは、逆にメリットと言える。
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