ちょうど1年前、米iRobotのコリン・アングルCEOは「われわれのロボットはいずれ、すべてコネクテッドデバイスになる」と予告した。そして2017年8月3日、iRobotはミドルクラスの「800シリーズ」およびエントリーモデルの「600シリーズ」でWi-Fiを内蔵した新製品をリリース。予告通りルンバの全シリーズがコネクテッドデバイスとなった。
ミドルクラスの「ルンバ890」は、高速応答プロセス「iAdapt」や「AeroForceクリーニングシステム」といった掃除に関する機能は従来機と同じだが、新たにWi-Fiを内蔵し、スマートフォンなどに導入した「iRobot HOMEアプリ」を用いてリモート操作やスケジュール機能などが利用できる。エントリーモデルの「ルンバ690」も掃除に関する機能は従来機から継承しながらWi-Fiを内蔵した。両モデルともリチウムイオンバッテリーを搭載し、連続稼働時間は約60分。価格はルンバ890が6万9800円(税別)、ルンバ690は4万9800円(税別)で、8月24日に発売する予定だ。
iRobot HOMEアプリを使えば、「いつでもどこからでもルンバを操作できる」(同社)ほか、掃除のスケジュール設定や清掃状況の確認(過去10回分の掃除履歴)、ダストボックスにたまったゴミを捨てる時期のお知らせといった機能が利用できる。ただし、ルンバ900シリーズと異なりカメラやマッピング機能は持っていないため、掃除状況を地図の形で知らせる「Clean Map」など一部機能は省かれている。
新製品発表のために来日した米iRobotのプロダクトマネジメント担当シニアダイレクター、Hooman Shahidi(フーマン・シャヒディ)氏は、「家庭用ロボットのさらなる普及拡大を目指すうえで、IoT分野は欠かせない」と指摘。「理由はユーザーのニーズがあるからだ。Wi-Fiの導入により、さまざまな便利な機能をシンプルに使える」と胸を張った。
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