ロボット掃除機「ルンバ」で知られる米iRobotと、日本代理店のセールス・オンデマンドは11月21日、国内におけるiRobot製品販売事業をiRobotが買収することで合意したと発表した。買収金額は、1400万〜1600万ドル相当(買収日の為替レートにより変動)で、2017年4月に完了する見通し。
iRobotは4月以降に日本法人を設立し、営業販売活動を直接行うことで成長の加速を目指す。iRobotのCOOを務めているクリスチャン・セルダ氏が日本における営業活動の責任者になるが、日本法人の新社長は未定。また、現在セールス・オンデマンドでiRobot製品を担当している約60人が日本法人に合流する。事業移行期間中はセールス・オンデマンドの室崎肇社長もiRobotのコンサルタントとして従事するという。
iRobotの会長兼CEO、コリン・アングル氏は、「これまでは総代理店を通して、日本におけるプレゼンスとブランド力を確立し、iRobotは市場をリードする企業へと発展した。今回の事業統合は、消費者向けテクノロジー企業の世界的リーダーとしての戦略的なステップ。iRobotは激化する日本の掃除ロボット市場への対応力を高め、引き続き市場のリーダーとしてのポジションを確立できると信じている」とコメントしている。
セールス・オンデマンドは、2004年の設立以来、米iRobotの日本総代理店として「ルンバ」や「ブラーバ」の輸入販売とサポートを行い、ロボット掃除機のシェアトップを維持してきた。日本市場は北米に次ぐ2番目の市場に成長。2016年10月には国内におけるルンバの累計販売台数が200万台を突破した。
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