いやあ、今までいろんな製品を見てきたけど、ここまでアナログなスマホ用プリンターははじめて。
まあとりあえずアナログである。どのくらいアナログかというと、アプリ不要、ケーブル不要……どころかバッテリーすら不要というくらいアナログなのだ。
それがタカラトミーの「Printoss」(プリントス)。
ケーブルもバッテリーもアプリも不要。だって、スマホの画面をインスタントフィルムで撮るだけなのだ。
盲点すぎて感服するほど。
これはいった何なのか、もう作業手順を見てもらうのが一番はやい。
用意するのはPrintoss本体とスマホと富士フイルムのインスタントフィルム「instax mini」。チェキ用のフィルムだ。
本体を裏返してふたを開け、instax miniをセットする。
そしてふたを閉める。
普通のチェキならここでフィルムの感光を防ぐ保護シートが自動的に出てくるんだが、なにしろPrintossはバッテリーの類いを一切積んでないので、自分でツマミを回して保護シートを出すべし。
準備が済んだら上下ひっくり返し、カバーを左右に開ける。
そして中央にある白いガイドを取り外す。するとカメラ部分がぴょこんと飛び出る。
そしてガイドをはめる。はめるというより置く感じで、これ、もうちょっとしっかりハマるようにした方がいいかと思う。
これで準備完了。
スマホにプリントした写真を表示させ(フルスクリーン表示ならどんなアプリでも構わない、いやむしろスマホの画面なら写真じゃなくてもいい)、逆さに置く。
でもこの状態だと、ちゃんと写真が中央にくるよう置けてるか分からない。で、ガイドとして「すごく小さなミラー」が付いてる。これを見るとだいたいの位置は分かる。
でもまあ自分のスマホに合わせて、どこに置くべきか印をつけておくのがいい。
準備できたら、シャッターレバーを押す。
めちゃアナログ。セッティングに必要なものはない。スマホの画面を撮影するためのセッティングにはじめからなってるからだ。
撮影が終わったら、チェキなら自動的にフィルムがうにーっと出てくるが、Printossは手動。
ツマミをぐるぐると回る。ぐるぐるぐるぐぐと回す。かなり回さないとだめ。やがてフィルムが出てくるので、それが完全に排出されるまで回す。回しすぎてはいけないが、まあ回したときの抵抗がかくっと減る瞬間があるので分かる。
このレビューのために一度に10枚以上プリントしたら回す指が痛くなりましたです。
インスタントフィルムなので絵が浮かび上がるまで待つべし。
まあ簡単にいえば、面白い!
上の例を見てもらえれば分かるように、見事なアナログプリントになってる。そもそもインスタントフィルムの解像度って「イマドキのスマホの画面」よりずっと低いので、画面を撮影してもクオリティー的にはOkなのである。
むしろ、デジタルな写真がアナログな風合いになって面白いくらい。
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