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正しい引き算をしたミニマルなミラーレス、富士フイルム「X-E3」(2/4 ページ)

» 2017年12月14日 15時04分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面からは十字キーが引き算された。

背面から。十字キーがないと背面はこれだけすっきりするのだ

 多くのカメラは小型化にともなってボタンやダイヤルを減らし、背面の十字キーに多くの機能を負わせる。十字キーの周りにコントロールリングを付けることも多い。

 でも十字キーってカメラをグリップしたとき親指やその付け根に隠れる場所にあり、誤って押しやすく、ちょいと窮屈なのだ。

 X-E3はこれをなくし、ボディは小さいけれどもホールディング性の高いボディになった。これ、すごく英断だと思う。

非常にグリップしやすい背面。親指をちょっと伸ばせばスティックや背面モニターに届く

 十字キーの代わりに、ジョイスティックが付いた。AF枠を動かすのに使う。ジョイスティックを押せばAF枠の大きさを変えたりできる。スティックの場所も良く、十字キーよりずっとAFのコントロールをしやすい。これはいい。

 十字キーがなくなった分、ショートカットキーが減ったわけだが、それをタッチパネルで補ってる。

タッチパネルの上下左右のフリックに4つのショートカットを割り当てられる

 ファインダーを覗いた状態では使えないなど、十字キーのショートカットを常用していた人には不便な点もあるが、わたしは高く評価してる。背面の十字キーって好きじゃなかったし。

 当然であるが、ファインダーも省いてない。

 EVFはちゃんと左肩についており、上位機ほど大きくはないが、十分明るくて見やすい。

このシリーズのファインダーは左肩にある

 背面モニターはタッチパネル式でタッチの感度は良好。可動式でないのは残念だが、ミニマリズム優先ということで納得したい。

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