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正しい引き算をしたミニマルなミラーレス、富士フイルム「X-E3」(3/4 ページ)

» 2017年12月14日 15時04分 公開
[荻窪圭ITmedia]

富士フイルムならではの画質は健在

 画質は前述した通り、上位モデルと同じ。

 いつものガスタンクから。

 レンズは18-55mmF2.8-4.0。標準ズームレンズだ。

フルオートで風景と判断されたので発色は濃いめ。発色もさることながら細いワイヤーもしっかり解像してる(18-55mm 18mm 1/900秒 F8 ISO400)

 

 センサーはAPS-Cサイズで約2430万画素。X-Trans CMOS IIIという独特の配列を持ったセンサーでモアレや偽色が出づらいのが特徴。フジフィルム独特の描写はセンサーからして違うのだ。

 このセンサーは像面位相差AFセンサー内蔵で、中央部(横50%、縦75%のエリア)で位相差センサーならでは高速なAFが可能。追従性も高く、AF-C時も十分に対応してくれるレベルだ。

 ISO感度はISO200〜12800だが、下はISO100、上はISO51200まで拡張可能だ(メカシャッター時)。

 ISO400からISO51200までISO感度を上げながら撮影して、部分的に等倍表示してみた。ISO400や800はすごく滑らかでディテールもしっかり解像してる。ISO25600以上は拡張ISO感度だなという感じだが悪くはない。

 シャッタースピードは上限が1/4000秒。電子シャッターを使うと1/32000秒まで上げられる。自動切り替えにしておけば、1/4000秒を超えると自動的に電子シャッターに切り替わるので、晴天下での絞り開放撮影でもOkだが、電子シャッター時のローリングシャッター歪みは小さくないので気をつけたい。

非常に明るい場所なので自動的に電子シャッターに切り替わり、1/7000秒に。アクロスモード(モノクロ)で撮影(23mm 1/7000秒 F2.2 ISO400)

 顔検出+瞳検出機能の働きは良く、ポートレートは得意。DRオートにしておくと、ダイナミックレンジが高い時はISO感度を1段上げてハイライト部を抑制して撮影してくれる。

階段の上からポートレート。日向と日陰が混在する構図でもぴしっと合わせてくれた(23mm 1/3200秒 F2.2 ISO400)

 明るいレンズで寄って撮るときも自動的に手前の瞳にフォーカスが合ってくれるのは良い。

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