米Googleは1月8日(現地時間)、家電見本市「CES 2018」の開催に合わせて新しいスマートデバイス「Google Smart Display」(スマートディスプレイ)を発表し、Lenovo(レノボ)やLG Electronicsなどが開発した製品を紹介した。突然登場したGoogle Smart Displayとはどのような製品か。
質問に答えてくれたのはGoogleで広報を担当するカラ・バーメインさん。まずスマートディスプレイ誕生の背景を聞いた。「音声中心のスマートスピーカーの体験を、Googleの『フォト』アプリにビデオ通話アプリの『デュオ』『マップ』など視覚的なサービスを便利に使えるように発展させたデバイスがGoogle Smart Display」という。
音楽ストリーミングコンテンツの再生やお天気、ニュースアプリなど基本的な機能はスマートスピーカーと同じだが、単体でYouTube再生が楽しめるのは画面付きのデバイスならでは。スマートスピーカーの「Google Home」と同じく、複数ユーザーの声紋を登録できる「Voice Match」にも対応している。例えば夫が、妻がそれぞれ「母にビデオ通話をかけたい」と(英語で)音声コマンドを入力すると、それぞれのアドレスに登録されている「母」にビデオコールがかかり、画面で相手の様子を見ながらコミュニケーションができる。
ウェイクワードの「Ok,Google」も同じ。「グランドキャニオンの写真を表示して」と言えば、「Googleフォト」に保存されているグランドキャニオンへ旅行に出かけた時の写真が画面に表示され、スワイプ操作で拡大したい1枚を選べる。なるほど、これは便利にちがいない。
Google Smart Displayのデバイスに求められる条件は、「スクリーンサイズは8〜10インチと規定しています。GoogleのIoT向けプラットフォームである『AndroidThings』をベースにしていることも条件。ハードウェアにはマイクとカメラが必要です」(バーメインさん)
Googleブースに展示されている“ティアワン”3社の製品を比較してみると、8インチと10インチの両方を用意したレノボ、フルHDの高精細な画面を搭載したJBL、英国Meridian Audio(メリディアン・オーディオ)が音質設計を担当したLGなど、それぞれに個性という名のスパイスを効かせたユニークな製品になっている。
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