注目のイヤフォン新製品が続々――「ポタフェス2016 in 東京・秋葉原」開幕
7月16日(土)と17日(日)の2日間にわたり、東京・秋葉原の「ペルサール秋葉原」で開催される「ポタフェス2016 in 東京・秋葉原」。初日16日の秋葉原は強い日差しもなく、気温は27度までしか上がらない、ちょうどいい天気です。
7月16日(土)と17日(日)の2日間にわたり、東京・秋葉原の「ペルサール秋葉原」で開催される「ポタフェス in 東京」。ポータブルオーディオ専門店「e☆イヤホン」が主催するイベントで、今回は国内外165のブランドが参加します。初日16日の秋葉原は運良く“曇り”。強い日差しはなく、気温も27度までしか上がらない、ちょうどいい天気になりました。
会場は、東京・秋葉原のイベントスペース「ベルサーレ秋葉原」(住友不動産秋葉原ビル)の地下1階、1階、2階、3階。展示の中心は地下1階と2階で、地下にはカスタムIEM(インイヤーモニター)の耳型採取コーナーもあります。
1階はステージと販売ブースが中心で、今回も約2000アイテムを特価販売。朝から長い行列ができていました。ステージでは、17日(日)にアニソンアーティストとして知られるRayさんやMARUさんなど4組のライブ、そしてAVライターの野村ケンジ氏も登場する「スペシャルトーク&ライブ」などが予定されています。
また、3階にはゼンハイザーの超弩級ヘッドフォン「HE-1」の体感コーナーをはじめ、パイオニア主催のホームシアタの体験スペースなどがあります。実はここ、ベルサール3階に入居している大建工業さんのショウルームの一部を間借りしたスペース。もともと防音室なので、最高の試聴環境です。
イヤフォン、ヘッドフォンの新製品が多数登場
展示会場には、ポタフェスに合わせて発表された新製品が並んでいます。例えばマクセルは、マッハ36のヘッドフォンをうたったベリリウム振動板採用の「MXH-MD5000」に続き、グラフェンコート振動板のカナル型イヤフォン「Graphene」(グラフェン)を展示しています。振動板は理論上7万Hzまで再生できるという注目モデルです。
AKGも「K3003」の系譜に連な新型イヤフォン「N40」を発表しました。中高音域用のバランスド・アーマチュア型ドライバーと低音域用の8mm径ダイナミック型という2Wayハイブリッドタイプ。しかもハイレゾマーク付き、MMCX着脱式ケーブル、耳掛け式という今風な設計です。ちなみにブースは2階の入口付近にあります。
一方、finalではボディーの直径が5.5mmという、超スリムなイヤフォン「Fシリーズ」を発表しました。まるでバランスド・アーマチュア型ドライバーにカバーを付けただけのよう……と言いたくなるくらい細く、キャビネット容積なんて雀の涙ほどしかなさそうですが、そこはBA型フルレンジにこだわってきたfinalです。「筐体サイズからは想像できない量感の低音を再生する」というので、これも聴いてみるしかありません。
クラリオンブースではフルデジタルヘッドフォンの最新試作機を試聴できます。デジタル入力(光、USB)の音をアナログ変換せず、そのままヘッドフォンを駆動するというもの。入力は192kHz/24bitまで対応し、再生周波数帯域は5〜4.8万Hzを誇ります。ヘッドフォン本体は大きめで重量も500gありますが、以前の試作機に比べて装着性を改善していて、「前よりも軽く感じる」という人が多いそうです。
ほかにもたくさんの展示と試聴が楽しめるポタフェス東京。主催者側は来場者数を5万人と強気の予想をしていますが、天気予報では明日の日曜日も29度までしか上がらないので、かなり現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
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