パナソニックは3月17日、兵庫県尼崎市のプラズマディスプレイパネル(PDP)第3工場、第4工場建物の譲渡に関連して、3月15日に引き渡しが完了したと発表した。譲渡先は、物流不動産に特化した開発会社のESRが組成する特定目的会社。
パナソニックは主に大型テレビにPDPを採用しており、尼崎第3工場は2005年9月、第4工場は2007年6月に量産を開始した。その後、液晶テレビの急速な大型化や2008年のリーマン・ショックを契機とする世界的な価格競争の中で苦戦。2013年10月末にPDP生産からの撤退を正式発表した。
2013年12月末にPDPの生産を終了し、翌2014年3月末には事業活動を停止。その後は関連資産の処分を進め、今回の第3、第4工場の譲渡をもってPDP関連資産の処分がすべて終了することになる。
関連記事
- パナソニック、尼崎のPDP第5工場を売却
パナソニック プラズマディスプレイは、兵庫県尼崎市にあるPDP第5工場(P5)の売却に向けた手続きを行う。建物は流通加工工場として活用される。 - パナソニック、プラズマテレビの生産を終了へ
パナソニックは、プラズマディスプレイの生産を終了すると発表した。尼崎市にある3工場は、2014年3月末に事業活動を停止する。 - “あえて”再び対比してみる液晶とプラズマ(1)
このところ液晶テレビに対するプラズマテレビのシェアが下がり始めており、またぞろ“プラズマの危機”を語る者が多くなってきた。しかし、彼らの多くは誤った数字の読み方をしている。 - “あえて”再び対比してみる液晶とプラズマ(2)
プラズマと液晶を対比する上で、昔も今も変わらないことがある。それは、それぞれの方式が持つ長所や短所。視野角や動画性能、明るさ、省エネ性といった性能について、改めて比較してみたい。 - “あえて”再び対比してみる液晶とプラズマ(3)
液晶対プラズマの議論が進展していくと、比較の軸が少しずれてきてしまうことがある。本来、方式の違いによる技術的特長の違いでしかないものが、商品の信頼性や将来性、機能性などに結び付けられるようになってくるのだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.