台北MRTでも非接触IC乗車券 Business Media 誠 Weekly Access Top10(2007年5月1日〜5月7日):

» 2007年05月09日 14時31分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 今週のランキングはゴールデンウィーク中ということもあり、1位になったのは2月に掲載したNTTドコモ中村社長の記事でした。

 弊社もゴールデンウィーク中は基本的にお休み。5月1日、2日は出勤日でしたがお休みにした人も多く、7日の出勤日には、同僚からいろいろお土産をもらいました。

 翻訳チームのHさんがくれたのが、台北MRT(Mass Rapit Transit、新交通システムと訳されることが多く、日本の地下鉄に近い)の乗車券です。Suicaのように、改札にチケットをかざすと通れるらしい。って、あれ? 以前私が台湾に行ったときには、そんなシステムはなかったはずだけど……。

台北のMRTで利用できる1日乗車券。デポジット料は50元(日本円で180円程度)

 調べてみると、数年前から非接触ICを用いたカードが導入されている模様。さらに今年の5月1日からは、「ICトークン」と呼ばれるコイン型の乗車券が登場。使い捨てないきっぷとして、通常の片道きっぷをリプレースしていく模様です。スタート時はMRT4駅だけですが、8月までにはMRT全駅へ拡大、3年をめどに、バスや台湾新幹線でも利用できるようにする計画だそうです。

 日本では非接触ICといえばソニー製のFeliCaがデファクトスタンダードになっていますが、台北の交通乗車券に使われているチップは、PhilipsのMifareのようです。

 アジアで日本と同じFeliCaチップを採用した交通乗車券といえば、代表例が香港の「オクトパスカード」。MRTだけでなく、スターフェリーやバスのほか、スターバックス、コンビニなどでも使えます。

 外国で慣れないお金で買い物をするときは、ついお札で多めに払った結果、おつりの小銭がジャラジャラたまってしまうのが困りもの。数年前に私もオクトパスカードを使いましたが、コンビニでおつりを気にせずに使えるのはホントに便利で、ちょっと感動したのを覚えています。

 あれから数年が経ち、東京近郊ではSuicaで払えるコンビニが増えて、Suicaでバスにも私鉄にも乗れるようになり、だいぶ東京IC乗車券事情も香港に近づいてきました。日本を旅する外国人旅行者もきっと「Suicaって便利だなあ」と思っているのではないでしょうか。

香港のオクトパスカード。SuicaやPASMO、ICOCAと同じFeliCaチップを使ったカード。香港では定期入れを取り出さず、改札のリーダー/ライターの上にバッグを置いて通る人が多いのが印象的だった

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.