ホワイトプラン大賞に“予想外”――孫正義社長

» 2007年11月28日 10時36分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
ソフトバンクの孫正義社長

 小学館の雑誌「DIME」は11月27日、その年にヒットした商品や先見性のあるモノに贈られる「小学館DIMEトレンド大賞」を発表した。今年で20回目を迎える同賞は、「ビジネス・IT」「ホビー・レジャー」「生活・健康」の各3部門から14商品を選出。各部門ごとに「金賞」が選ばれ、さらにその中から1つだけ、「トレンド大賞」が選出される。2007年のトレンド大賞は、ソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」が選ばれた。

 ホワイトプランについてソフトバンクの孫正義社長は「(携帯電話の基本使用料)980円のプランは世界で1番安く、また世界で初めて家族間通話を無料にした」と述べ、同賞の受賞については「“予想外”の大賞をいただくことができた」とコメント。

 2006年の大賞はMNP(番号ポータビリティ制度)で、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が選ばれた。「昨年のMNPスタート時は不安でいっぱいだった。システムダウンや宣伝の行き過ぎなどがあり、“ボロボロ”のスタートだった」などと振り返った。

メガマックとビリーズブートキャンプが金賞

 生活・健康部門では東京マラソン事務局の「東京マラソン」、日本マクドナルドの「メガマック」、松下電工の「アラウーノ」が部門賞を受賞。さらにプレミアム家電として、三洋の掃除機「サイクロン式クリーナー」、炊飯器「圧力IHジャー炊飯器」、日立アプライアンスの洗濯乾燥機「風アイロン ビッグドラムBD-V2000」が選ばれた。この中からビッグマックを超える大型ハンバーガーとして、メガマックが金賞を手にした。

 ホビー・レジャー部門ではオークローンマーケティングの「ビリーズブートキャンプ」(別記事参照)、JR東海/JR西日本の「新幹線N700系」(別記事参照)、ディー・エヌ・エーの「モバゲータウン」、日産自動車の「NISSAN GT-R」に部門賞が贈られた。金賞を受賞したのは、9月末時点で150万本売り上げたビリーズブートキャンプ。

 ビジネス・IT部門ではアップルジャパンの「iPod touch」(別記事)、ソニーの有機ELテレビ「XEL-1」(別記事参照)、松下電器産業のSDカードハイビジョンビデオカメラ「HDC-SD5」(別記事参照)が選ばれた。

使う人をハッピーにさせるモノ

 特別賞には宮崎県知事の東国原英夫氏、民主党代表の小沢一郎氏が受賞した。贈賞式に登場した小沢氏は「賞をもらうことを何かしたかな? 高い評価を得ている賞なので、いただけたことは喜んでいいんだろう」と首をかしげながら話し、会場は笑いに包まれた。また話題の人物賞には、「どんだけぇ〜」が口癖のヘアメイクアーティストIKKO氏が選ばれた。

 DIME編集長の水野麻紀子氏は「今年前半は際立った商品は少ない、という声が多かった。しかしフタを開けてみると、使う人をハッピーにさせるモノが多かった」と分析した。

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