商品の表示や広告に関する相談件数は増加傾向にあり、東京都消費生活総合センターによると「インターネットや携帯電話による不当表示が問題となっている」。インターネット上の広告表示に不当表示などが行われていないかどうか、東京都と都内の大学が連携して、実態を調査した。
不当表示の疑いを指摘されたのは、食品関係が多く359件。そのうち健康食品が251件と約7割を占め、中でもダイエット効果をうたった商品は220件に達した。「寝る前に飲むだけで−15キロ実現」「最低でも15キロ減量」といった内容が多く、学生からは「飲んで寝るだけで効果が期待できるわけがない。最低でも15キロやせるというのは信じがたい。根拠が不明」との指摘があった。
この調査に参加したのは拓殖大学(16人、うち女性8人)、首都大学東京(18人、うち女性2人)、大妻女子大学(女性18人)で、263事業所519件の事例が報告された。調査期間は2007年5月から10月まで。
報告があった広告表示で最も多かったのは「効果・効能」で38.5%、次いで「商品の優良性・原材料の強調・優越性」が25.4%、「商品の注目度」が14.8%、「限定品、価格の安さを強調、二重価格など」が12.7%、「権威や有名人のコメント」が8.6%。この結果を受け、東京都は「女性をターゲットにしたダイエット、美容に関するものが多く『美しくなりたい』という願望につけこんだ商品に関する広告が多い」と分析している。
調査をした大学生からは「いろいろ自分で調べて、商品に関するさまざまな情報を入手すべき」といった声があった。今回の報告を受けて東京都は事業者に調査をし、景品表示法(不当な表示を規制することで、一般消費者の利益を保護する法律)に抵触するような表示があった場合には、事業者に改善を指摘していくという。
区分 | 指摘内容 |
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ダイエット食品 | 「寝る前に飲むだけで-15kg実現」「最低でも15kg減量!?」「恐ろしいほど痩せる-15キロ以上!」 |
ダイエット食品 | 中性脂肪、コレステロールが気になる方にもオススメです。 |
バストアップ食品 | 「たったの1週間でバストの大きさが目に見える変化が!?」「爆乳+トップ美白+ウエストくびれ(特許)が医療級で細胞レベルから24時間グングン同時進行!? バストアップに1度も成功したことのない98%が確かな「実感!」 |
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