いまどき30代の、結婚スタイルは?キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」

» 2008年06月13日 08時00分 公開
[目黒陽子,Business Media 誠]

著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」、「BSニュース」、日本テレビ系列「ウェークアップ!ぷらす」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/


 “パパパパーンの歌”でご存じのゼクシィのCMが、またまた新しいバージョンを出して話題を呼んでいます。「“君を幸せにした〜い”……あの歌は誰が歌っているの?」という問い合わせが多いようです(参照リンク)。ちなみに6月といえばジューンブライド。「この月に結婚した花嫁は幸せになれる」という言い伝えがヨーロッパであるため、6月に結婚したいという女性が多いようです。

最近の結婚平均年齢は?

 厚生労働省が発表した「2006年婚姻に関する統計」によると、平均結婚年齢は男性が31.7歳、女性が29.4歳です。過去10年をみると、毎年その年齢は上がっていて、晩婚化が進んでいるという結果が出ています。

 実はこのことが、最近の結婚スタイルにも大きく影響しているようです。共働きであれば夫婦で貯蓄も結構あるでしょうし、女性も30歳になれば、数多くの結婚式に出席しているため、“目が肥えて”きているはず。そのため「自分の結婚式にはこうしたい!」と、強い願望を持つ女性が増えても不思議はありません。

2006年婚姻に関する統計

ジミ婚はもう古い?

 その昔、豪華な結婚式として「派手婚」という言葉が流行りました。そしてちょっと前までは、結婚式はせずに入籍だけ、お金もあまりかけないという「ジミ婚」が、芸能人を始め一般の人たちにも多かったですね。それが最近、少し流れが変わってきているようです。

 結納なし、もちろん仲人なし、そして会社の上司も呼ばない! だけどその分、親しい友人や親戚だけにはしっかり楽しんで帰ってもらいたい――そんな結婚式が増えているようです。共働きの夫婦たちは、資金面で余裕があるからなのでしょう。結婚トレンド調査2007によると、結婚式費用の平均は414万円(新婚旅行費用を含む)で、前年比で増えています。こだわりの料理やお気に入りの会場を惜しみなく選んでいるようですね。

 本当に呼びたい人だけを結婚式に招待して、アットホームな形で行うのが、最近の主流だそうです。さすが上司からの飲みの誘いも、はっきり断る団塊ジュニア世代、といったところでしょうか。

 そういえば私も、このところたくさんの結婚式に招待していただくのですが、新郎側でさえも会社関係の人がほとんど出席していないので、驚いています。確かに上司のあいさつがなくて、代わりに自分が所属していたテニスサークルの仲間が乾杯のあいさつをすれば、同世代としては和やかで楽しい結婚式になるかもしれませんね。

結婚までの道のり、交際2年以内が半数

ゼクシィAnhelo

 先日、独身の女性と食事をした時、「ゼクシィの“姉御版”の雑誌が出ていること、知ってる?」といった話題になりました。そう、今や一般的な結婚情報誌ゼクシィは若い花嫁さん向け!? だそうです。知りませんでした。

 お金があって、結婚式もたくさん見てきた、30歳過ぎの花嫁さんには「ゼクシィAnhelo(アネーロ)」というワンランク上の雑誌が出ているそうです。でもワンランクどころか、ツーランクほどアップしているようで、ゼクシィアネーロには「婚約指輪300万円」といった商品が掲載されていたようです。これを見た女性は「婚約指輪が300万円だなんて、高すぎ。私はやっぱ普通のゼクシィでいいわ」と、笑っていました。

 オリコンの調査によると、結婚までの道のりは「交際2年以内」が49.5%と、約半分を占めていました。今月はジューンブライドになれる時。女性たちはゼクシィのCMでさえ、とても興味を持って見ているわけですから、プロポーズがまだという殿方、そろそろ女性の気持ちにも気付いてあげてくださいね。

関連キーワード

結婚 | お金 | CM | 雑誌 | 貯蓄


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.