現役ファンドマネージャーが教える“株式市場で生き残るヒント”誠倶楽部II(3/3 ページ)

» 2008年08月29日 19時25分 公開
[分散投資特集取材班,Business Media 誠]
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誠倶楽部の投資成績は

 さて、誠倶楽部メンバーの運用成績はどうなったのだろうか。7月1日から始まった夏の陣も2カ月が経とうとしており、残る期間は1カ月と少し。

 誠倶楽部2人のハンドルネームは「誠倶楽部1号」と「誠倶楽部2号」。そして1号のファンド名は「Businee Media 誠」、2号は「ECO誠」としている。株取引の経験が少しある誠倶楽部1号の運用方針は「現実にある投資信託の運用方針を真似る」だ。過去1年間(6月末現在)の運用成績を見て、医薬品や化粧品関連企業、京都・滋賀に拠点を置く企業に狙いを絞った。で、その結果はどうだったのだろうか。

誠倶楽部1号(左)、誠倶楽部2号(右)

 前回7月24日時点の成績は1551位だったが、今回8月28日のランキングは1269位。わずかに順位を上げたものの、賞品「ヘリコプターナイトクルージングのチケット」(5位以内の成績者)を手にすることは難しくなってきた。しかしである。よく見ると、日興アセットマネジメントの「キャピタルオープン」の成績は1633位ではないか!? 素人の誠倶楽部1号ではあるが、「せめてプロのファンドマネージャーには勝ちたい」と願うのであった。

 さてもう1人の誠倶楽部2号の成績はどうだったのだろうか。元デイトレーダーの実力を発揮してか、一時は30位にランクされた誠倶楽部2号。しかしそこからズルズルと順位を下げていき、8月28日現在の成績は1542位と低迷している。

 前回も紹介した通り、誠倶楽部2号は「純資産の半分以上を株式で保有しなければならない」というルールを破ったために夏の陣の受賞資格を失っており、彼の成績はあくまで参考記録。ルール違反しただけあって(?)、TOPIXを上回るパフォーマンスはあげているものの、元本は割り込んでしまった。

 誠倶楽部2号はパフォーマンスが良くない銘柄を売却して、違う銘柄に順次切り変えていく方針をとると宣言。しかし、一向にポートフォリオに変化が表れないということは損切りできない性格なのだろうか。

 ちなみに今回の講習に参加した学生たちの運用成績を見ると、参加9チーム中TOPIXのパフォーマンスを上回っているのは8チーム、そのうち1チームは元本ベースでもプラスになっている(8月26日時点)。学生より多少は世の中のことを知っているはずの誠倶楽部メンバー、豊島氏の教えを生かして残り1カ月で学生たちに勝つことはできるのだろうか? 次回をお楽しみに。

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