「給与明細を他人にぶっちゃける」という行為は、格差社会の結果としての行為なのだが、ぶっちゃけあっている本人たちは無意識だとは思うが、その先には共産主義・社会主義が待っている。日本の資本主義経済が、ここ数年、進化を遂げなかった結果が日本版「晒工資」であるのではないだろうか?
阪急グループ創始者の故小林一三さんは、「お金」についてこんな格言を遺している。
「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない」
給与明細をぶっちゃけてバッシングしたり、他人をうらやんだりしている間は、何も起こらない。むしろ、資本主義経済を後退させている。我々が、格差社会を「給与=お金」のことだと思いこみ、その「明細」のチェックに余念がなくなったら、労働意欲や向上心は絶対削がれる。変革の意欲なんて生まれてくるわけがない。
格差社会は、意欲の差が生み出している。「政官財」の利権を守る意欲の方が、常に国民の変革意欲より高いから、何も変わらない。お金がないからって、給与明細をぶっちゃけていては、この格差社会の思うツボなのだ(中村修治)
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