うっかりをなくしたい!――ある慌て者の告白郷好文の“うふふ”マーケティング(2/2 ページ)

» 2009年10月08日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

うっかりの構造化

 認知性うっかりはおバカかボケのどちらか。前者は教育問題、後者は不可避問題なのでボカしておこう。「ひとり言とうっかりの関係」(ひとり言を頻繁に言う人はうっかりレベルが高い)や、ボイドタイム(惑星運行の切替時間にうっかりが増える)などの独自理論までいくと、オカルトチックになってしまうので今回はやめておく。

 うっかりを構造的に整理してみた。

 根本的な要因とは、思い込みやすい性格や大雑把な気質、整理下手、ボケなどハタチを過ぎれば変えにくいもの。そして誘発要因には、計画性の欠如、集中力途切れ、ながら仕事性などがうっかり発生の下地となる。直接原因は勘違いや確認不足、手順やルールの理解不足・知識不足がある。

うっかりはビジネスになる!

 うっかり(防止)ビジネスの切り口が見えてきた。根本(=脳)への働きかけが1つ。ついに日本に上陸した『MindSet』。集中力を高めるゲームで、プレイヤーが集中している間は猛獣に襲われないが、集中が途切れるとオダブツ。これはひょっとしたら“うっかりワクチン”になりそう。

MindSet(出典:NeuroSky)

 時節柄、手帳の新調もいい。私の今年のチョイスはCOATED DESIGN GRAPHICSのA5サイズ。タスクリスト、スケジュール、アポメモ(会う相手や会うテーマなど)、自由記入スペースが大きい。そこに“Ukkari of the Day”欄を作る。うっかりとしっかり向き合う。それがうっかりボクメツの一歩だ。

 今回の原稿にもうっかりがあれば(きっとあるな)、この連載のタイトルを“うっかりマーケティング”に変更させていただきます。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.