富士経済は11月30日、「2009年の飲料市場調査結果」を発表、2009年の市場規模を前年比1.3%減の4兆9433億円と見込んだ。富士経済では不振の理由について「景気悪化、夏場の天候不順に加え、消費者の生活防衛意識が続き、低価格製品への需要シフトがさらに進んでいることが要因」とコメントしている。
分野別に見ると、最大市場の嗜好飲料市場は前年比2.7%減の1兆8541億円。中でも缶コーヒー市場が「景気悪化により、特に職域ロケーションの自販機売上が大きく落ち込んでいる」(富士経済)ことから、前年比1.7%減の7513億円と見込んでいる。
減少著しいのはミネラルウオーター市場で、前年比6.1%減の2450億円。「消費者の節約志向から高単価の輸入ミネラルウオーターがマイナス成長。また、夏場の天候不順や消費者の買い控え(水道水ないしは浄水器を使って水道水を飲用)から苦戦を強いられた」(富士経済)。
一方、炭酸飲料市場は前年比5.4%増の5761億円と好調。富士経済では「『コカ・コーラゼロ』や『ペプシネックス』、『三ツ矢サイダーオールゼロ』などのカロリーゼロ訴求製品のヒットが要因」と分析している。
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