インタビュー
» 2010年07月05日 21時59分 公開

世界の現実を自分の目で見てみようよ――@nifty ビジネス×Business Media 誠(前編)ネットメディア編集長対談(2/2 ページ)

[Business Media 誠]
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「ネコ化」する若者たちに未来はあるのか

アイティメディア Business Media 誠 編集長 吉岡綾乃

森田 ただ、同じ20代、30代でも両極端という感じはします。閉じこもっちゃう人はずっとこもっているし、情報収集に貪欲な人はものすごい貪欲。閉じこもる人たちのことを「ネコ化」するともいいますね。別に悪いことじゃないけれど、これから国内市場が縮小し、グローバルな市場を相手にしていかないといけない時代には、取り残されてしまうかもしれません。

吉岡 閉鎖的ということでいえば、この数年の「自己責任論」ブームや、人の失敗をあげつらい、それを許さない雰囲気というのが、私は非常に嫌ですね。ビジネスでも人生でも、一回しかチャンスがないなんておかしい。何度も失敗して、またチャレンジすればいいじゃないかって思うんですけどね。

森田 「そんなの、ウソ〜ん」と、何に対してもクールに構える若者が増えている感じがしますね。でも、成功するためにはチャレンジするしかないのかもしれない。失敗を恐れず、30〜40代ガンバレというのが、@nifty ビジネスを立ち上げた目的でもあります。実際は僕もびびりまくってますが。

吉岡 世の中のスピードが速くなったので、結果にもスピードを求められている。これは辛いですね。「誠」も今ようやくトントンになってきましたが、立ち上げ当初は広告が入らなくて辛かった。幸いにも、「少しずつPVを増やしていくしかないよ」と長い目で見てもらって、今があります。若い人の多少の失敗を許してくれる大人の存在も重要ですね。

森田 ネットを活用してビジネスをするというのは、若い人たちにとっては大きなチャンスなんですよ。例えば中国の成長は世界経済の成長エンジンなのに、これまでの日本はその成長力を十分に取り込めていなかった。今、ネット系企業などが世界に進出しようとしていますが、そういう流れをもっと加速させたいですね。

吉岡 人口減少、縮小均衡の日本の中で少し儲けて、ちんまりと生きていく生き方も、もちろんアリです。でも、一度は日本以外の世界も見てみた方がいい。好きな外国に行けるなんて日本人に生まれた特権なんだから、その特権は使わなくちゃ。年をとるにつれて、自由な時間がなくなり、体力も衰えていきます。自由が利く若いうちに、一度は海外へ行って、自分の目でいろんなことを見てみるべきだと思いますよ。

 成長経済の中で沸騰している社会もあるし、1日1ドルで暮らすような貧しい社会もある。そういう世界の現実を自分の目で見て、これから自分はどう生きるのかを決めてほしいな。

森田 外の世界を知らないままだと、お湯の中にのんびり浸かっているうちに、いつの間にかゆで蛙状態になっちゃうかもしれないですからね。(後編に続く)

森田隆介(もりた・りゅうすけ)

1990年、日経BP社に入社。パソコン誌の広告営業からメディアビジネスのキャリアをスタート。その後、インターネット創成期からネット分野の企画開発に注力、「nikkeibp.jp(現nikkeiBPnet)」(2004年)の立ち上げなど複数の新規プロジェクトに携わる。その後、ベンチャー企業創業の経験を経て、07年ニフティに入社、現在に至る。

吉岡綾乃(よしおか・あやの)

1997年、ソフトバンク出版事業部(当時)に入社。「DOS/V magazine」編集部へ配属 され、PC雑誌の編集者として経験を積む。2005年、アイティメディアに入社。「ITmedia+D Mobile」編集部で記者としてキャリアを積んだ後、「ITmedia ビジネス モバイル」(05年)、「Business Media 誠」(07年)の立ち上げを担当し、現在に至る。Twitterのアカウントは、@YoshiokaAyano

※本記事は、@nifty ビジネスにおいて7月1日に掲載された「ネットメディア編集長に聞く 第1回『Business Media 誠』吉岡綾乃編集長」を転載したものです。


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