京都セルロイドは、ボディ素材にセルロイドを用いたボールペン「金魚」を10月に発売する。価格は、シガータイプが9000円、シリンダータイプが7000円。なお、販売は同社店舗および通信販売のみ。
これは、7月7日から9日まで開催された国際文具・紙製品展ISOT 2010に参考出展していたもの。すでに同社では、金魚シリーズの万年筆(シガータイプ1万4000円、シリンダータイプ1万2000円)を販売している。
ボール径0.5ミリのペン先部分は独シュミット製。ボディのデザイン性だけでなく、書き味にもこだわったという。京都の伝統工芸であるセルロイドは、紙や木など自然由来の原料から作られるため、美しいだけでなく環境にも優しい。京都市内の工房で1本あたり約6カ月間をかけて手作りする。
シガータイプは、その名のとおりボディが葉巻(シガー)のような丸みを帯びたデザインになっていて、角がないため手に馴染む。一方、シリンダータイプはボディの前後が切り詰められた円柱型デザイン。セルロイド製ボディは、独特の柔らかで懐かしい質感が心地よい。
プラスチックに押され、国内では生産が終了したセルロイド。かつてセルロイド製の万年筆を生産していた職人たちは、身近な存在である文具からセルロイド復活をスタートした。
レトロなだけでなく、職人の思いを乗せた「金魚」。夏の気分とともに、“和”のテイストを持つボールペンはいかがだろうか。
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