まったく別物! 日産リーフのレーシングカーバージョン

» 2011年04月19日 22時24分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 北米日産は、4月20日から始まる「ニューヨークオートショー2011」に、EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC(RACING COMPETITION)」を出展する。日産リーフがベースになっているものの、見た目はまったくの別物だ。

LEAF NISMO RC NISSAN LEAF NISMO RC(出典:北米日産)

 カーボンファイバー製モノコックに3分割構造のボディ、大型リアウイングを装着したレーシングコンペティション。後席や後席ドア、トランクのほか、オーディオやナビゲーションシステムなどの快適装備を省き、車両重量は市販車から40%の軽量化となる2068ポンド(約937キロ)となった。

 ボディサイズは、市販車からホイールベースが3.9インチ(約99ミリ)短くなり、全長が0.8インチ(約20ミリ)長く、全幅が6.7インチ(約170ミリ)広くなる。特に全高は13.8インチ(約350ミリ)低くなり、ロードクリアランスは2.4インチ(60ミリ)だ。

 モーターは、市販車と同じで最高出力80キロワット(107馬力)、最大トルク280ニュートンメートルを生み出す。48モジュールのリチウムイオンバッテリーを搭載し、急速充電器を使えば30分以内に80%充電が可能だ。

 約20分のレース走行が可能で、最高速度は時速93マイル(約150キロ)、静止状態から時速62マイル(時速約100キロ)までの加速は6.85秒となっている。バッテリーやモーター、インバーターはミッドシップに置き、後輪駆動に変更した。また、前後のサスペンションはダブルウイッシュボーンになり、ブレーキバランスはドライバーが調整できる。

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